story13 ページ14
―ザワザワッ
授業終了のチャイムが鳴ったので先輩と一緒に中庭から自分たちの教室に戻る途中
「国見くん人気だねぇ」
前は見つからないようにとバラバラに帰った道に先輩と並んで歩いているだけでザワザワとギャラリーが集まり始めた
国「及川さんの後輩ってだけですよ」
「国見くんのこと好きな子もいるんだからそんなこと言わないの」
国「興味ないですね」
―えっ、嘘...国見くんが？
―△△ちゃん！あんな奴より△△ちゃんの方が良いに決まってるから大丈夫だよ
―ほんとあのクソビッチ
あぁ、うるさい。
国「うるさいんだけど」
ひそひそと騒ぐ女子に向かって思ったままに事実を伝える
―え、あの...えっと
―国見くん！違くてね、あの...
国「何が違・・ 「こら」
落ち着いた声が聞こえると思ったら、腕を引っ張られて必然的に歩き出す
「女の子をいじめたらダメじゃんか〜」
国「いじめてないです」
とぼけた口調で怒ってるけど、声色は怒ってない
分かりやすい人だ。
そして、先輩が俺の腕を掴んで歩いて行ったことによって
ざわめきが大きくなる
「国見くんの未来の彼女が居なくなるね(笑)」
国「そんなのいらないんで」
？「ちょっとちょっと〜、何で騒いでるの〜？」
聞き覚えのある声がする方を振り向くとアイドルスマイルの及川さん達がいた
及「あっれ、国見ちゃんじゃん！」
国「ちわっ」
及「ちわ、どしたの」
国「北村先輩を送り届けに来ました」
及「・・・Aちゃんいないけど？」
国「・・・は？あ“っ！」
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年3月11日 2時
