story11 ページ12
国「いつも車で送ってくれる人は彼氏ですか？」
「ううん、違う。んー・・・私の依存先・・かな？」
国「依存...」
「お互いに都合よく利用して、干渉しないの」
国「お互いに他にも相手がいるってことですか？」
「私はいるけど〜、あの人は知らない」
国「興味ないんですね」
「うん。まったく。」
国「先輩は人を好きになりますか？」
「・・・ならないよ。」
国「そうなんですね」
俺は先輩に抱いてた疑問をどんどんぶつけていった。
彼氏はいないけど、そういう相手が何人かいることとか
家にはあんまり帰らないで色んな人の家で過ごしていること
沢山話したけど足りない。
先輩のことをもっと知りたくなった。
へらへらしてるくせに自分の話をするときは悲しい顔をする理由、
どうしたら先輩の本当の笑顔が見れるのか。
「国見くんはどうして私に関わるの？」
国「興味です」
「ほうほう」
国「いつも黒光りのゴキブリみたいな車で登校してきたのが先輩だったんです」
「あっはっはｗ ゴキブリっぽいねぇ！」
国「あと...及川さん」
「うん？」
国「及川さんのこと拒絶したのを見て興味を持ちました」
「及川くんね〜(笑)」
国「なんかスッキリしたの覚えてます」
「及川くんってどんな扱いされてんのｗ」
国「あんなんです()」
「バレー部おもしろいね〜(笑)」
国「先輩」
「なあに？」
国「俺、今度から普通に声掛けます...し、俺のしたいようにします。」
「え…」
国「前は自分から先輩のこと話さないって言いましたけど…
俺が先輩と話したいので。そうします。」
「・・・まぁ、私が強要する権利なんてないからさ国見くんの意思を尊重したいけど・・」
「けどさ、私と関わると国見くんも根も葉もない噂をたてられるかもよ？」
国「いいです。」
「バレー部に迷惑かからない？」
国「バレー部の顔は及川さん達で俺はモブなんで」
「何だそれ(笑)」
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年3月11日 2時
