【実況者】猫みたいな君Part3【キヨ】

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夜は旅館の美味しいご飯を頂いて
温泉に入って、もう寝る時間。

お泊まりと言っても男女で部屋は分かれてるし
キヨくんと二人きりになる様な雰囲気もないし

頑張ってみようとは思ったけど、どう頑張ればいいのやら..

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七瀬ちゃんは部屋に戻ったらすぐに爆睡しちゃって

私も早く寝よって思ってたけど色々考えてたら全然寝付けなくて

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夜風にでもあたろうかな。

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旅館を出て、初めての道を散歩する。

ちょっと歩いたところに小さな公園があって

修学旅行の時、キヨくんと公園で会ったなあなんて思い出したりして。

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「..あれ？」

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キヨ「なんでいんだよ」

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公園に入ると
ベンチに見慣れた派手髪が座っていて
それがキヨくんだとすぐに分かった。

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「や..、ちょっと寝れなくて。散歩。」

キヨ「ふーん..」

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「キヨくんこそなにしてんの？」

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キヨ「ん〜..、まあ同じようなもん。」

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いつもはヘラヘラしてるのに

なんだか今日はいつものキヨくんとは違くて
ちょっと心配になっちゃって

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「..大丈夫？」

咄嗟にその言葉が出る。

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キヨ「は？何が？」

「なんか..元気ない様に見えたから..」

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キヨくんは肯定も否定もせずに黙り込む。

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しばらくの沈黙にどうしたらいいかわからず

とりあえずキヨくんの隣に腰掛けた。

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それでもキヨくんはずっと黙ったままで

夜風の音だけが私たちを包む。

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キヨ「..お前さ、俺の何が好きなの？」

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