【実況者】猫みたいな君Part3【キヨ】

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それからのキヨは、昔のキヨに戻った様に
ふざけて馬鹿みたいに大きい声で笑って

時々寂しそうな顔はするけれど

前に進もうと決心しているのが分かる




未練とか絶望とか
ずっと沈んでいた沼からは抜け出せたようだ。

あとは時間が解決してくれる事を願う。




あと気になる事と言えば
Aちゃん..かな。



最近全然顔見ないし
キヨと話してないみたいだし


キヨも何も言わないけど絶対気にしてる..気がする。


..仕方ない。
ここも俺が一肌脱ぐか..！



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..そして、今に至る。


話してみます、とは言ったものの
今更どう話しかければいいか分からない..と悩むAちゃんを連れてキヨのいるグラウンドへ。


キヨはまだまだ部活の最中
グラウンドの外からキヨを見ると

..うん、楽しそうにやってる。よかった。





ヒラ「久しぶりに一緒に帰ろう、とか言えば大丈夫だよ」


「で..でも、いきなりなんだってなりません？..自分勝手なやつだって思われちゃいそう」

ヒラ「ん〜、今のところ実際自分勝手なやつだよAちゃん(笑)」

「ちょ..」





ヒラ「ほら、リラックスすれば俺と話してるみたいに自然にキヨとも話せるよ」




ヒラ「..俺にできるのはここまでだから頑張れ」

Aちゃんの背中をぽん、と軽く叩くと
小さな体が少しよろめく。


頼りないその背中を見送り
俺はその場から離れた。





今まで何度も本人に伝えてきた
Aちゃんを好きだって気持ちは正真正銘本当だ。


..けど


Aちゃんは、キヨが好きだから

俺が何を言っても何をしても
キヨが好きなのは変わらないから


それなら、最後まで
'いい先輩'でいたいな、なんて思って。


大好きなAちゃんの恋が上手くいくように

俺は..応援するって決めたんだ。



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