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次の日
今は世界史の授業中。
先生が、世界の偉人達を説明してるけど
正直全く耳に入らない。
そんな事よりキヨくんの事教えて〜なんて
あまりにも馬鹿なことを考えてしまう。
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キヨくんが後ろにいるって思うと
なんか
授業に集中できない..!!!
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キヨくんが黒板見る時
視界の片隅に私がいるわけだよね。(当たり前)
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ちょんちょん、といきなり後ろから背中をつつかれて
ずっと後ろを意識してたからか
体がビクッとしてしまい
机と膝がぶつかり、ガタン!と大きな音を立ててしまった。
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先生「ん、どうした広瀬?」
「あ、いや!..すみません、なんでもないです。」
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ビックリさせないでよって後ろを睨むと
笑いを堪えるキヨくんの姿
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キヨ「ビックリしすぎだろ..(笑)」
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キヨ「ん」
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そして渡された、折りたたまれた紙
広げると、それはノートを破ったもので
キヨ『暇だからなんかしよ』
と、無駄に綺麗な字で書かれていた。
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なんかって何..
てか授業中じゃん、暇だからって何..
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でも、嬉しい。
こんな事でドキドキしちゃう、単純な私。
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『昨日どこ行ってたの?』
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病院に行ってたことは知っているけど
そこで何してたか聞きたくて
とりあえずどこ行ってたかってとこから
話を膨らませることに。
口で聞くより聞きやすいし
いいチャンスかもって思って。
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先生が黒板の方を向いたタイミングで
こっそり紙を後ろに回すと
カサカサ、と紙を広げる音が聞こえてくる。
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しばらくして、また背中をつつかれて
次は振り返らずに手だけ後ろにまわすと
手の上に紙が置かれた。
ちょっとだけキヨくんの手が触れて
その部分がきゅん、てした。
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キヨ 『ナンパ』
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紙がまわってくるまで結構時間あったのに
その3文字しか書いてなくて
..なんて嘘つくか迷ってたのかなぁ、なんて。
嘘を付くってことは、言いたくない事なんだよね。
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私には、まだキヨくんが分からない。
知らないことの方がきっと多い。
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聞きたい事は沢山あるけど
聞く勇気も出なくて
『ばかすぎ!』
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それだけ書いてまわした。
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未来(プロフ) - しーこさん» とうの昔に過ぎ去った学生生活の思い出にこのエピソードを追加する事にしました(あたおか)思いたい………… (2019年10月14日 21時) (レス) id: cb13c97048 (このIDを非表示/違反報告)
しーこ(プロフ) - 未来さん» こーゆー思わせぶりなことしそうですよね!なにそれ!って思いたいですよね...(妄想) (2019年10月14日 1時) (レス) id: 3bcf0f5bf5 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - なにそれ!!!なにそれ!!!!!! (2019年10月13日 2時) (レス) id: eb06b45463 (このIDを非表示/違反報告)
しーこ(プロフ) - めろん。さん» コメントありがとうございます!更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜(^-^)! (2019年10月12日 14時) (レス) id: 3bcf0f5bf5 (このIDを非表示/違反報告)
めろん。(プロフ) - 「俺の好きとお前の好きは違う」ってはっきり言われるところめちゃくちゃ切ない(´・ω・ `)お話いつでもまってます! (2019年10月11日 0時) (レス) id: 22a17272cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しーこ | 作成日時:2019年9月23日 22時