氷上に咲く花と僕。３

story.95 ページ16

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真夏のアイスショーラッシュやアメリカでの合宿を終えて、久々にリンクへ帰ってきた。

けど帰ってきてまず思うのは、日本の夏は暑い。




「昌磨おかえり」

「久しぶり、龍樹くん」



久々ひ会う龍樹くんは更に大人っぽくなっているようで、すごくかっこよく見える。

キョロキョロと周りを見渡すと、佳菜ちゃんや草太くん、理華ちゃんもいて、なんとなくみんな大きくなったみたいに見える。




他にもたくさんの選手がいる。
変わったなぁ、と思いながらキョロキョロと探し続ける。





「あ、しょーま。A探しても無駄だよ。
今カナダに行ってるから。」

「なんで分かったの!？」




龍樹くんはニヤニヤしている。

バレないように探していたのに!
てかあの足はどうしたんだ!？





「２週間前くらいにリンクで練習し始めて、３日前からカナダ行ってる。

……………あ、カナダって結弦んとこね」


「ゆづくん!？」



びっくりして自分でも驚くくらい大きな声がでた。そしてそれを聞いて、近くにいた佳菜ちゃんがこっちに来る。




「なにー？ ゆづがどうかしたー？」

「どうもしてないから!」




…………佳菜ちゃんだけにはなんかいろいろ聞かれたくない

キラリと目が輝いた佳菜ちゃんから逃げるようにロッカールームへ向かった。









アイスショーやら合宿やらでしばらく会っていないとなんか変な感じがする。

いつのまに当たり前になってたんだろう。

話したいこともたくさんあるし、Aのこともいろいろ聞きたい。

…………って、まだあっちはカナダに行ったばっかだから無理な話なんだけど




はやくAに会いたい。


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