あなたがそばにいるだけで (ページ43)

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｢ありがとうございます。｣

増｢いーえ。案外がっつり埋まっててびっくりだわ(笑)｣

私の足を救出してくれた増田さんは、波のせいで前髪が少し濡れていた。

ブラウスの下はタンクトップで、水に濡れ、がっちりとした腕を見て色気にドキッとした。

夕日に映る増田さんは絵のように綺麗だった。

(…かっこいい…)

増｢綺麗だね。｣

｢…え?｣

増｢夕日。｣

｢え?あ、そうですね、とっても綺麗…｣

増田さんを見てて、夕日なんてそっちのけだった。

(…もっと増田さんの事が知りたい…)

｢…帰りたくないなー｣

増｢え?｣

｢こーんな楽しい時間、終わって欲しくないですよ｣

増｢…へへ。｣

｢…?｣

増｢いやー、最初はもっとゆっくりと出来るような場所がいいかなーとか、海でも景色見てーとか、ずっと考えてたから。

楽しんでくれてよかった。｣