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ショートを終えて僕は3位。
1位は草太くんで、ジュニアの世界最高記録を出した。
大丈夫。フリーで巻き返す。
明後日のフリーに向けて本番用のリンクを使って練習できるのが女子の後だったから、Aを見に行くことにした。
リンクにつくと僕とAのコーチである樋口美穂子コーチがいた。
「美穂子先生、Aの調子どうですか。」
すると美穂子先生は顔をしかめて、
「コンビネーションの調子がイマイチ。」
と言った。
確かに見ているとセカンドのジャンプが抜けたり、転んだりと失敗が目立つ。
「でも昨日よりは集中してるかな。」
「昨日は集中してなかったってことですか?」
「そういうわけじゃないんだけど………
今日のAの目は本気で燃えてる感じ。」
確かに。
Aの目は本気だ。
気合いの入り方が明らかに他の選手とは違う。
…………すごいな。
声をかけるにも集中してるところ悪いと思い、声をかけれなくなってしまった。
「美穂子先生、これAに渡しといてください! ファンからの応援でいいんで。」
「これ? 分かった。」
そうしてその場をあとにした。
Aは本気で優勝を狙っている。
もちろん僕だって。
戦うのは草太くんとかボーヤンくんだけど、Aだってライバルだ。
僕も絶対に優勝する。
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美紀 - 羽生選手と宇野選手のファンなのでこの小説最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年2月22日 20時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙耶 x他2人 | 作成日時:2016年3月21日 17時