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side change
いつもより動きが比べものにならないくらい固い。
ジャンプもスピンもステップも失敗ばかりしている。6分間練習が始まってジャンプに関しては一度も成功していない。
どうしよう。
こんなに焦ったの初めてかも。
そんなときだった。
「Aーっ! がんばれーっ!」
会場の中から1人、私の応援をしている人がいる。クロアチアだからわざわざ無名の私なんかの応援しにくる人なんて珍しいな。
…………宇野くんか。
本当に最悪だな。
昨日余裕ぶって応援しにいったのに自分の番だと緊張するなんて。
ショート1位だったから?
最終滑走だから?
わからない。
でも宇野くんを見てると少しだけ気持ちが和んだような気がした。
「そうそうA。その顔いいよ。」
樋口コーチが言った。そっかこの感じ。
なんだか少しだけいける気がしてきた。
ジャッ!
トリプルアクセル…………跳べた!
嬉しすぎて跳びながらガッツポーズをしてしまった。
この調子でトリプルフリップも。
いける。
さっきまでの緊張がどこにいったのかというくらい、すごく落ち着いてきて自信さえわいてきている。
6分間練習の本当に最後の最後だけだが、ジャンプも成功して、いいイメージができている。
いける。絶対にいける。
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美紀 - 羽生選手と宇野選手のファンなのでこの小説最高です更新大変だと思いますが頑張ってください応援してます (2018年2月22日 20時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙耶 x他2人 | 作成日時:2016年3月21日 17時