氷上に咲く花と僕。 (ページ11)

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次の日、僕は朝一番にリンクに入って練習をし始めようと、急いでリンクへ向かった。

だけど一番じゃなかった。

……………三浦さん

ひたすらジャンプを跳び続けていて、入りにくい状況になってしまった。

「じっと見てるくらいなら入ってこればいいのに。」

「あー、やっぱそうだよなー、何て声掛ければいいんだろ？」

「普通におはようとかでいいんじゃない？」

「そうだね、ありがとう！行ってく…………

三浦さん…！」

「宇野くんってやっぱりバカなの？」

それ真顔で聞かないでください。

「三浦さんおはよう。」

「おはよう。ずいぶん早いのね。
しばらく一人で練習できると思ってたのに」

言い返そうとしたけど三浦さんは再びジャンプの練習を始めてしまった。

トリプルフリップ

転倒。

今まで練習してきた中で転んだのを初めて見た。

続いてトリプルトーループ

シングルになっちゃった。

今日調子悪いのかな。

そんなことを思いながらスケート靴のヒモを結びはじめた。

そういや三浦さんって今まで草太くんの所で練習してたんだっけ。
なんでここに来たんだろ。

あ、いや、これずっと考えてたことだわ。

よし、後で聞いてみよう！

靴ヒモを結び終えてリンクに行くと物音一つしない。
さすがに疲れて休憩してるのかな。

「三浦さーん。」

あれ、返事がない。これは無視されてるな。

「三浦さーん

……三浦さん!?」

そこには苦しそうな顔をした三浦さんが倒れていた。

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