こちらＡＲＳ探偵事務所 (ページ30)

今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:91,832 hit

『6』ページ30

･

〔まぁお前みたいな得体の知れないやつがいたら

苦労しそうだし諦めるか〕

『･･･随分諦めがいいんだな』

(てっきりもっと狙うのかと思ったけど)

俺がそういうとあいつはニヤリと笑って

〔俺はねめんどくさい事が嫌いなんだよ

ここで小競り合いするよりもっと簡単に

手に入る魂を狙いにいくよ〕

『は！？ちょっと待て！』

そういうとそいつはパッと消えてしまった

俺は人間になり急いで雅紀に連絡した

雅「わかったさっそく妖気を探って辺りを調べてくるね」

そんな会話の後、俺はもう一度子狐になって

彼女のそばで寝たけど

それからあいつが現れることはなく

最終日になってもあいつの気配が全くしない

ホントに諦めたのかと思ったが

一応バイトに行く彼女のあとをこっそりつけていた

今日は昼から夜遅くまでのシフトだからである

バイトも滞り無く終わり今は帰り道

ほんとにもう来ないのかと思った時

突然あいつが彼女の前に現れて

彼女を攫ってまた一瞬で消えてしまった

『今度は逃がさねぇぞ』

雅紀に連絡を入れた後俺はかすかに感じる妖気を探って追ってみる

しばらくすると雅紀から連絡が入った

雅「翔ちゃんいたよ！そこから2キロ先にある廃工場！」

人のいない所で獣の姿になり全速力で向かった

着いてから一応彼女に見られる可能性も考えて

子狐の姿になり中へと入っていった

そこにはアイツと倒れている彼女がいた

〔きたか･･･お前やっぱりただの弱い狐じゃねぇな

あれだけの妖力を隠していたんだ

お前そんな姿してるけど

さっきの感じからすると上級の妖だろ

俺も正体教えてやるからお前も明かせよ〕

そういうとそいつはどんどん妖力をあげていき

だんだん姿が変わってきてその姿は鬼だった

俺もそれにならって元の九尾の姿にもどる

〔ほー九尾だったのか随分と大物がでてきたもんだ〕

『お前こそ鬼だったんだな

何故彼女さらったんだそして彼女を返せ』

〔俺は憤怒の鬼だそれとこいつにはもう用はない

お前がなんなのか確かめたくて攫っただけだからな

それに1度手合わせしたくてな！〕

そう言った瞬間そいつは俺に向かってきた