こちらＡＲＳ探偵事務所 (ページ24)

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第4話身代わりページ24

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雅「翔ちゃんにしかできない仕事があるんだ！」

そう頼まれて俺は今小さな子狐になって

依頼人の腕の中にいながら撫でられてる

雅紀はというと

雅「それじゃあとりあえず１週間お預けしますね！

とても優秀ですよ〜

それに人の言葉もちゃんと理解するんですよ！」

「そうなんですかいい子なんだね〜」

(１週間もこの姿で喋れないのは結構キツイな･･･

だけど大学夏休みでよかった)

依頼主は女性で今年上京してきた

大学1年生の立花Aさんという

今回の依頼は探偵事務所に直接きたものではなく

雅紀が個人的に頼まれたものだ

雅紀は持ち前の明るさで

近所の人などから可愛がられていて

そして今回はその人達の中の1人に相談されたそうだ

内容は家の中から物音がしたり

使ってない部屋から笑い声が聞こえきたり

帰ってきたら家具が少し動いてるとか

そんな事がここ数日続いてるらしい

(俺が思うに霊なんかのしわざだと思うけどな･･･)

俺がそう思っているうちに会話はどんどん進んでいく

そして雅紀はもう完全に敬語がなくなってる

雅「名前はね〜翔ちゃんっていうんだよ！

男の子だけど女の子みたいにかわいい顔してるでしょ〜」

「翔ちゃんですか

確かに目がクリクリしててかわいい顔ですね」

(うるさいな童顔なんだよ！

てか子狐だからそう見えるだけで

大きくなったらかっこいいんだぞ！)

心の中で講義してみるがもちろん雅紀には全く届かない

にらんでみても気付かない

「でもどうして狐なんですか？」

雅「え？えーと･･･き、狐の方が

こうゆう現象を解決してくれるんだよ！」

(狼狽えすぎだろ)

「はぁ、そうなんですか･･･」

(ほら不思議そうな顔してんじゃん)

雅「まぁ！翔ちゃんなら絶対解決してくれるよ！

あ、ご飯は人が食べるもので良いよ

なんでも食べるからたくさんあげてね

翔ちゃん食いしん坊さんだから！」

(どっからそんな自信が･･･てか悪かったな食いしん坊で)

「分かりました相談のってくれてありがとうございます」

雅「いいよいいよ！んじゃあ俺行くね！

バイバイ翔ちゃん頑張ってね！」

(はーい頑張りますよ)

俺は手を振る代わりにしっぽを揺らした

「それじゃあ１週間よろしくね翔ちゃん」

俺は返事の代わりにキューンと鳴いた