こちらＡＲＳ探偵事務所 (ページ23)

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『5』ページ23

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書庫について解いた暗号の通りの所にあったのは、

分厚い辞書だった

それを開いてみると

『これって･･･』

和「すごい･･･はじめてみた･･･」

しばらく2人で呆然と見つめて

ハッと我に返り、俺らは見つけた物を奥さんに見せた

［っ、･･･これ私達が結婚した時に

主人がいつか買ってくれるって･･･言ってたものです･･･］

入っていたのは彼らの思い出のものだった

そしてそこに一緒に入っていた手紙を読んで

奥さんは静かに涙を流していた

『最後のプレゼントとしては結構良いものだったね』

和「ですね泣くほど嬉しかったようですし

こっちも頑張ったかいがありましたね」

依頼が終わり俺らはリビングでくつろいでいた

『奥さんあんなに愛されて幸せだね』

和「そうですね〜あ、しっぽかしてもらいますね」

そういいながら俺のしっぽをまるで

クッションのように使いながらゲームをしている

すごいなぁゲームしながらちゃんと会話できてるよ

『俺もあんな風に誰かを愛してみたいな』

和「翔さんレベルなら声かければ

みんなついてくるでしょ」

『いやいや、俺もてたことないよ告白とかされた事ないし

そもそもあまり人とは関わらないように過ごしてきたから

女子とも話したことほぼないし

喋っても俯いてすぐどっかいくし･･･

まぁ今は友達のおかげで女子とも話すようになったけど

いまだにみんな中々目を合わせてくれなくて･･･

俺嫌われてんのかな･･･』

すると和は驚いたようにこっちを向いて

和「え？いや、それはただ･･･」

『ただ？』

和く「･･･いえ、何でもありません

でも嫌われてはないと思いますよ

(それは多分目を合わせないんじゃなくて

合わせられないんじゃ･･･)」

『そう？』

(翔さん意外と天然なんだな･･･)

『でもさこんなに本もらえてラッキーだったよ！』

和「そんな難しそうなの貰っても喜ぶの

この中では翔さんぐらいですね」

『そう？おもしろいよこれ』

「私は読めませんね内容難しいです」

そうかな〜結構おもしろいのに･･･

あ、斗真にも礼いっとかないと

結構ヒントになったからな

斗真にメールを入れて、

俺はお礼としていただいた本を読みはじめた