こちらＡＲＳ探偵事務所 (ページ18)

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第3話大切な物ページ18

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俺と和は今、依頼主の亡くなった夫の遺産を探している

なぜここにいるかというと

今日いきなり和が部屋に入ってきて

和「翔さん依頼行きますよ」

とだけ言って出ていった

俺は慌てて最低限必要なもの(スマホと財布)を持って

和を追いかけて依頼主の家に向かう途中で話を聞いた

依頼主の夫が亡くなって家を引き払う事になったらしく

遺品整理していると

自分がいなくなったら解いてくれという言葉と共に

遺産に関する暗号がでてきたらしい

どうやら亡くなった夫は昔からちょっとした

仕掛けが好きでよく家族にしていたらしい

今回の遺産もこのでっかい家の何処かに

隠してしまったそうだ

それが見つからず家族で困り果てた末に

俺らの探偵事務所に依頼したそうだ

そして今も必死になって探しているのだが

『だめだ！どこにあるんだよ〜全然見つかんねぇ

てか遺産ってお金じゃなくて家族の宝物って･･･

俺らにわかるか！』

全然見つからず俺は思わずボヤいてしまう

この家は2階だての家で部屋は1階だけでも10部屋はある

それを俺ら2人だけとは･･･果たして見つかるのだろうか

そんな事を考えながら和と合流した

和「どうでしたか翔さんありました？」

『いや、全然･･･やっぱりこの暗号解くしかないよな』

見たのは依頼主の夫が残したという暗号

そこには

すょこ、ほんぢに、めぢんも、むぐきり、うてても、ほんのにき

と書いてあった

勿論なんの事かさっぱりわからない

和「絶対これには法則性があるはずなんですよね

それにここの夫はちょっとした仕掛けしか

したことないと言ってたから

そんなに難しいはずはないんですけど･･･」

和はそんな事をブツブツと呟いている

(俺もそう思うんだけどな･･･でもわからない)

そんな事を思いながら俺は窓の外に目を向けた