緑 33 ページ33
「…………」
チッ…チッ…チッ…チッ…
「………………………」
チッ…チッ…チッ…チッ…
無機質な時計の音がなり響く居間に僕とカラ松の二人だけ
一松はいつのまにかいないし十四松とおそ松兄さんは戻ってこないし
異様なほどの静けさに耐えきれなくてテレビをつけた
『今日のニュースをお伝えします。本日午後5時頃、赤塚中学校付近で男女二人が倒れているところを近所の方が発見されました』
赤塚、中学校って僕たちが通った学校じゃん…
『二人には首を絞められた痕があり、すぐに病院に搬送されましたが命に別状はないとのことです。』
『ただ、所持品等から身元が特定できていないとのことで、至急二人のご家族、親族の方、知人の方は赤塚中央病院までおこしください、とのことでした』
ニュースキャスターが言い終わると同時に表示された写真
「!?一松、トト子ちゃん!?」
首に赤い痕がある二人
なんで………?
「……チョロ松、俺が行く。お前はここで兄貴たちを待ってろ」
「でもっ……」
「いいから。ちゃんと伝えておいてくれ。頼んだぞ」
カラ松はそのまま出てってしまった
どうしよう……なんで、こんなことになったの……?
全部、全部、あいつのせいなんじゃないの?
そうだよ、全部、あいつが悪いんだよ……
「……チョロ松兄さん」
「トド松…」
襖から顔を除かせているトド松
「…少し、落ち着いたから……あの、僕もここで一緒に待ってていい?」
「……トド松………ありがと」
布団を被りながらゆっくりこちらに歩いてくるトド松
普段はやたらとイジられるけどやっぱり頼られると嬉しい
トド松は僕の膝に頭をのせた
「ねぇ、チョロ松兄さん」
「…なに?」
「あんまり、Aを責めないで……あと一人で抱え込まないで…」
「……………うん」
160人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南 - おかえりなさいです!復活できたようでよかったです・・・!適度に頑張り、適度に休むといいと思いますよ(*^^*)これからもいろいろ応援してますので!ファイト! (2016年8月19日 22時) (レス) id: f93257da9b (このIDを非表示/違反報告)
おそ松(プロフ) - 頑張ってるのは分かってます。本当にお疲れ様です・・・!俺はこの話を読むことで主様の才能の一部を知ることができました。主様を大切に思ってる人きっと沢山います。だから、最後まであきらめないで自分のペースで頑張ってください、画面を通して応援します (2016年8月19日 19時) (レス) id: 29cf7bbcb3 (このIDを非表示/違反報告)
おそ松(プロフ) - 主様おかえりなさい!俺もとても大変な時期があったので気持ちはよくわかります。嫌ならやめていい!無理にその場所にいる必要なんてない。逃げていいんですよ?ステージを変えればいいんです。でも生きることだけはやめちゃいけないし自分を傷つけるのも悲しいだけです (2016年8月19日 19時) (レス) id: 29cf7bbcb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒色(プロフ) - 私も、よく思います。自分は生きてていいのか。きっと、奈夢さんは頑張ってきたんだと思います。頑張りすぎてたんです。だから、もうちょっと気を緩めていいんです。大丈夫です。奈夢さんの味方は沢山います。私もそうです! (2016年8月11日 23時) (レス) id: 756870baf6 (このIDを非表示/違反報告)
沙百合 - 私も自分は生きていていいのか、生きている価値なんて私にあるのか、と思う時があります。苦しんでいるのは奈夢さんだけではないので私にも相談してください。私は奈夢さんの味方ですよ。 (2016年8月10日 13時) (レス) id: 5c78b130df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:霜月奈夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shokora9231/
作成日時:2016年7月16日 23時