幸せになれますか？

6. 大切な存在。 ページ7

「ああ〜〜千花〜〜、どうしよう、、あと2週間だよ、、」




小、中、は共に普通科の学校に通っていたものの父の言いつけで高校生からいわゆる「お嬢様学校」と呼ばれる、財閥や会社などの息子娘が集まるような学校に通い始めた。




『美世さんついに！って感じだね〜』





だからこの親友の千花も同じく斎藤財閥のお嬢様。
えらいところの子供が集まるだけあって、普段は堅苦しい挨拶で授業をする凍った空間も唯一、千花とだけはこう砕けて話せる、大切な存在だ。



「千花はいいな〜 会うのが3年生って、、まだあと2年はあるじゃん・・」



私は1年生、あと2週間後に、その結婚相手と会うことになっているが、千花は3年生になってかららしい。




『そうだね〜だから美世はそこに関しては先輩！サポートするから！色々教えてね？』



なんだかんだいつも明るく接してくれ、話も合う千花が本当にいてよかった。




「うん、頑張る、、、」



『元気出して！！美世、自信もと？美世は美人だし、優しいし、人とも馴染めやすいし、ちょっとおっちょこちょいだけど、そういうとこも可愛いからさ？なす、、さん、だっけ？絶対好きになってくれるよ！美世のこと！』



「そう、、だといいんだけど・・」



『もう〜美世！！元気だして！！よし、今日の勉強会はここまでにして！美世これから忙しくなるし、気晴らしにちょっとショッピングにでも行こっか？』






約2週間後に対面を予定している私は、おそらくこれから準備準備、と尋常じゃなく忙しくなるだろう。千花はそれを気遣い、勉強会を開いて、私の愚痴を聞いてくれた。本当にありがたい。

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