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『つかれたーー。』
なんだかんだ仕事も終わった。
携帯を見ると親友のりかからの電話が。
「明日のみに行こうよ。話聞いてあげる」
と一言。
どうせクソみたいな男のことでも泣いてたんでしょと続けて少し笑いながら続ける。
嫌味みたいな言葉でも私にとっては安心させる言葉だった。
りかの言葉に少し涙が出そうになった。
りかのおかげで明日も仕事がんばろうと気合を入れた。
そして次の日。
約束通り居酒屋に。
決しておしゃれなところじゃなくても、飲むことが好きな私たちには落ち着く。
待ち合わせてりかの顔と見た瞬間涙が出た。
りかはすこし戸惑いながら私のそばに駆け寄り、ポンポンと頭を撫でた。
「あんたは頑張ったよ。辛かったね。」
私はいい友達を持ったと実感した。
そのあとは飲みながら2人で仕事のことや今までのことを話した。
「いやー、ほんとあんた仕事も大変なのなのに。
なんでそんなことに巻き込まれるのかなー」
『いや、わかんないよ、私が聞きたいわ。
でも、もういいの。仕事に生きるって決めた。』
「いい人に出会えることを祈ってるわ」
そんなりかの言葉をきいてビールを一気に飲んだ。
酔いがだいぶ回ってきた。
お手洗いに行きたくて、りかに声をかけて席を立つ。
『ちょっと飲みすぎたか』
そう呟いてメイクを少し直す。
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作者名:schoko | 作成日時:2020年4月6日 15時