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深澤side
しばらくしてやっと自分の順番が回ってきた。
「深澤さーん、深澤辰哉さん。」
さっきの看護師さんに名前を呼ばれる。
名前を呼ばれるのはちょっとドキっとする。
一応デビューしたてのアイドル。
どこにファンがいたっておかしくない。
うつむいて立ち上がった。
ずっと座っていたから立った時に少しふらつく。
ふらふらしながら、その看護師さんのところに行こうとする。
やっぱり、熱上がったか？
目の前がぐらぐらする。
それが分かったのか、看護師さんはすぐにこっちにきてくれた。
少し近い距離。
きっと倒れた時に支えれるようにしてくれている。
なんか、看護師ってすごいな。
俺よりも20cmくらい低い身長、華奢な体。
どんな人にも丁寧で優しい笑顔。
自分で認めていけない気がするけど、俺はこの人が気になってるのか。
いや、看護師さんはみんな優しいだろ。
そんなことを考えていると
「お待たせしました。ではこちらに。」
と案内され診察室にはいった。
診察されて疲労からくる風邪と診断される。
薬を飲んで寝たら楽になるだろうといわれた。
明日までにはなおさないとな。
「ありがとうございました。」
と軽い会釈をして診察室を出る。
その時、さっきの看護師さんが見送ってくれる。
「お待たせしてすみません。お大事にしてください。」
やっぱり優しい笑顔。
「ありがとうございます。まってる時声かけてもらってありがとうございました。」
「いえ、だいぶ具合が悪そうでしたので、声をおかけしただけです。気にしないでください。」
もう一度お礼を言って薬局に向かった。
久しぶりに、病院にきたからか？
看護師っていう職業と関わるのが珍しいから？
優しく接してもらえたから？
分からないけどやっぱり、俺はあの看護師さんが気になっているみたいだ。
次の話はまた主人公sideに戻ります！
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作者名：schoko | 作成日時：2020年4月6日 15時
