報告会 ページ7
「で、どうだったの？ギャップ萌えの成果は！
進展までしなくても、好みのタイプくらいは聞き出せた？」
土日を挟んで月曜日、部活に行くと手越がガッツいてきた。
「まぁ。
ギャップ萌えについては、なんだっけ？ほら、まっすーの同期の男の先生！」
「川井先生ね。うちの学校のイケメンツートップ。」
慶ちゃんの補足に頷き、話を続ける。
「川井先生にしか、食い付かれなかった。
で、まっすーの好みのタイプはシゲ。」
「すみません、ちょっと聞き捨てならないことをサラッと言われた気がしたんですけど。」
本を読んでたのに、ちゃっかり話を聞いてたんだ。
シゲは、怪訝そうな顔をしている。
「だから、まっすーのタイプはシゲみたいな人だって。」
「え？なになに？顔の話？それとも性格？」
シゲとは正反対に、手越は新しいおもちゃを見つけたとでもばかりに楽しそうにしている。
「なんか、シゲにヘアアレンジをしてもらったっていったら、料理だけじゃなくてこんなことも出来るのかって感心してた。」
「まあ要するに、料理上手でファッションに興味があるってとこですか。
驚くので、紛らわしいこと言わないでください。」
シゲの発言にそって、慶ちゃんがノートに書き写していく。
「よし、コレをもとに次の作戦に移ろう。」
「次の作戦っていっても、なにするの？」
自信満々の手越に尋ねると、得意そうな顔が返ってきた。
「もうすぐ球技大会だよ！
良いとこ見せるチャンス！」
「ああ、そういえば歓迎会で球技大会のことを言ってる先生がいたよ。
たしかクラス対抗で、先生は先生たちでチームを組むんだよね。」
「問題はまっすーが、こういう行事でバリバリ活躍する女の子が好きなのか、それとも裏でみんなのサポートを頑張る女の子が好きなのかってところだよね。」
慶ちゃんの言う通りだ。
まっすーが体育の先生だということを考えると、前者だと思うけど、料理上手だったり、ヘアアレンジができたりする、女子力が高い子を好んでいるなら、絶対に後者なんだよね。
「みんな迷ってるけど、選択肢なんてねーだろ。」
3人で黙って考えていると、見兼ねたようにシゲが口を開いた。
「若い体育の先生なら、必ず試合に出させられるじゃん。
女とはいえ、普段からほとんど運動をしていない中年男性よりは、確実に動ける訳だし。」
「「「たしかに」」」
シゲの最もな意見により、作戦はバリバリ活躍する方になった。
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優愛 - 楽しみにしてるので、ゆっくりでいいので更新してくれると嬉しいです。 (2018年10月10日 0時) (
レス) id: 8375485de7 (このIDを非表示/違反報告)
Omao831(プロフ) - 面白いです！今度頑張ってください！ (2018年10月3日 19時) (レス) id: b5e4b08f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2018年9月1日 17時
