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歓迎会 ページ5

私が思う、可愛い人。

やっぱり、可愛いっていうと、ふわふわした感じの女の子?

ダメだ、私と真逆だ。

なんてことを頭の中でグルグルさせているうちに、歓迎会の会場である居酒屋についた。



「お!A先生!髮どうしたの?
可愛いじゃん。隣おいでよ!」



部屋に入ってそうそう、若い男の先生に声を掛けられた。

歳はたぶんまっすーと同じくらいだろう。

名前は、聞いたけど忘れちゃった。

勧められた通りの席につくか少し迷ったけど、断ることもできないので、言われた通りに席に座った。

そして、この選択は正解だったようだ。

すぐ後に来たまっすーは、私の隣の席についてくれた。



「学校にいるときと感じ違うね。
ギャップ萌えっていうの?
そういうの自分でやれる女の子っていいよね。」



違う!ギャップ萌えにかかって欲しいのは、あなたじゃない!



「これ、自分でやったんじゃなくて、顧問をしている報道部の、成亮くんにやってもらったんです。
なんかああいうの得意みたいで。」



「アイツ、料理だけじゃなくて髮のセットまでできるんだ。」



まっすーが感心したように言う。

違う!シゲとまっすーをくっつけてどうすんの!

というか、私の髮に関しての感想はないの?




「みなさん、飲み物は行き渡りましたね?
それでは、カンパーイ!」



校長の声に合わせてグラスを掲げた。

みんな一斉にゴクゴクと喉をならす。



「あれ?A先生、ビール飲まないの?」



隣の男の先生が、また話し掛けてきた。



「私、お酒弱いんです。」



「全然飲めないの?」



「いや、全然って訳じゃ無いんですけど。」



「そうなんだ。じゃ、1杯目が終わったら一緒にお酒飲も!」



しつこい…さっき正直に答えるんじゃなかった。

どうしよう。断って角が立っても嫌だし。



「はい。」



仕方ない、なんとか頑張って飲むか。

一杯の烏龍茶をそうそう時間をかけて飲むこともできず、20分ほどで次を頼まないといけなくなった。



「川井先生とA先生は、次何飲む?」



まっすーが、空になったグラスを見て尋ねる。



「俺、カシスオレンジで。」



「じゃあ、私も。」



「りょうかい。すみませーん!」



もう少しゆっくり来て欲しかったのに、まっすーが頼んでくれたカシスオレンジはすぐにやってきた。



「はい、川井先生。A先生も。」



お盆に乗ってるジョッキをまっすーが配る。

そして、耳元で呟いた。



「適当に酒飲んでるフリしてろ。」

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優愛 - 楽しみにしてるので、ゆっくりでいいので更新してくれると嬉しいです。 (2018年10月10日 0時) (レス) id: 8375485de7 (このIDを非表示/違反報告)
Omao831(プロフ) - 面白いです!今度頑張ってください! (2018年10月3日 19時) (レス) id: b5e4b08f3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2018年9月1日 17時

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