部活の顧問 ページ2
まっすーから、ちょいちょい様々なことを指摘され、放課後には疲れきってた。
「A先生、大丈夫か？」
疲れた原因はあなたです、と心の中で呟きながら、「大丈夫です」と返した。
それにしても、まっすーから「先生」を付けて呼ばれるのは、なかなかむずかゆい。
「これから部活な。
一人で顧問する訳だけど、部員はみんなうちのクラスの生徒だから大丈夫でしょ。
なんか分からないことでもあったら、連絡して。」
そういうとまっすーは、自分が受け持つ水泳部の部室に行った。
もう部活が始まる時間だ。
私も早く行かないと。
報道部の部室は、部室棟の隅にあった。
「失礼しまーす。」
ドアを開けると、一人は本を読み、二人は談笑していた。
「ああ、きたきた。」
喋っていた一人がこっちを見た。
「入って入って。」
勧められるままに中に入ると、本を読んでいた男子がお茶を淹れてくれた。
「いやー！やっぱ若い女はイイね！」
この、親父みたいなことを言っているのは確か…
「手越くん、だっけ？」
「当たり！」
教室内でも目立っていたからね。
「で、学級委員の小山くんでしょ？」
「そうそう。」
今日のHRで、学級委員に推されてたから、覚えてた。
問題は、あと一人。
どうしよう、記憶に残っていない。
「あ、加藤成亮です。」
空気を察してくれたのか、自分から自己紹介をしてくれた。
「あだ名はシゲね！人見知りな子なんで、そこんとこよろしく！」
「お前は俺の母親か！」
静かだと思った成亮くんは、手越くん相手だとかなり鋭いツッコミを入れていた。
「あ、この部って普段から、ただ駄弁ってる部なの？」
「それ言っちゃう？」
手越くんは気まずそうな顔をしているけど、私はものすごく喜んでいた。
「やったー！楽できる！！」
「先生、大丈夫ですか？」
変な奴が入ってきたぞとばかりに、シゲが尋ねてくる。
「だって、指導係がまっすーだから、めっちゃキツいんだもん！
放課後はユルユルなんて知ったら、喜んじゃうよ！」
「まっすーって、うちのクラスの担任の？」
「そうそう。高校時代の担任。」
小山くんに返す。
「そんなに厳しいですか？」
「「厳しいよ！」」
手越くんと声がハモり、顔を見合わせた。
「まあ、シゲとか俺みたいにマジメにやってる人には厳しくならないからね。
Aちゃん、高校時代なかなかヤンチャだったんじゃない？」
「えー、話聞きたい！」
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優愛 - 楽しみにしてるので、ゆっくりでいいので更新してくれると嬉しいです。 (2018年10月10日 0時) (
レス) id: 8375485de7 (このIDを非表示/違反報告)
Omao831(プロフ) - 面白いです！今度頑張ってください！ (2018年10月3日 19時) (レス) id: b5e4b08f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2018年9月1日 17時
