最愛 2 (S.S) (ページ5)

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「ありがとうございます。私、飲み物入れてきますね。橘課長は何がよいですか？」

「ありがと。じゃカフェラテお願い。」

「はい。」

給湯室に用意されたマシンにカップをセットする。

〈私、櫻井課長が好きなんです。〉

って言ったらどんな反応しちゃうのかな？

なんてバカな事考えてる。

余裕で受け止められそう。

ライバルにすらなれないから。

カフェラテ持ってデスクに戻ると
橘課長は電話していて

『そう、サンドイッチ。一緒に食べちゃうよ。』
『ふふ。そんなに残念がらなくても(笑)』
『そうなの？それは楽しみだわ。ふふ。』
『じゃ、帰社したら2課に寄ってね。』

にこやかで、楽しげ。
きっと電話相手は櫻井課長。

聞きたくなかった。

「Aちゃん、ありがとうー。」

橘課長の前にカフェラテ置いて

「櫻井課長と連絡とれたのですね。」

「うん。今からAちゃんとサンドイッチ食べるって言ったら悔しがってたわ(笑)」

悪気がないのはわかる。

でも、

ダメ、ちょっと泣きそ。

「Aちゃん、聞いていい？」

「はい、何でしょう？」

「Aちゃんは、いま付き合ってる人はいるの？」

「あはっ(笑)何ですかー、いきなり(笑)。いないですけど。」

「いないの？ほんとに？」

「いないです。どうしてですか？」

「ふふ、うちの課でね、すごい人気なのAちゃん。」

「ええっ？」

「相葉くんに、紹介しろってみんな言ってるのよ。」

「相葉くんから、そんな話は1度も聞いてないです。」

「ふふ。相葉くん、ブロックしてるんだね。」

「どうしてですか？」

そう聞いたら、橘課長はポカンとして

「あははは。そっか、そういう所ね、わかったわかった(笑)」

って、勝手に頷いて納得して笑ってる。

なんか不愉快。

「ずっとそのままでいてね。」

ずっとそのまま.........。
意味わかんない。

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