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櫻井課長が階段の下から見上げてる。
横には、橘課長。
どうして？
「翔ちゃん課長ー！あれ？橘課長もいる。」
相葉くんが
「降りよっか？」
って、言ってくれたから
とりあえず智くんの言ったことを
黙っててくれるのかと思ったら少し落ち着いた。
「どうも、お兄さん。」
って、私より先に階下に降りてた智くんに
櫻井課長が挨拶してる。
「だから俺は櫻井さんの兄ちゃんじゃねーって(笑)」
「えっ？翔ちゃん課長も智さんと知り合いだったの？」
相葉くんがパルプンテになってる。
「ここね、智くんのお店なんです。」
櫻井課長にそう伝えて
橘課長に会釈する
「そうなんだ。あっと、橘ね。ちょっとトラブってたからヘルプに行って、とりあえず解決したから連れてきた。」
「そうですか。お疲れさまです。」
橘課長はいつものような覇気がなく
なんだか別の人みたい。
櫻井課長のスーツの肘のあたりをつまんで。
俯いてる。
つまんでるだけなのに。
つまむことすら私はできないのに。
って、生意気に嫉妬もする。
でも本当に橘課長、元気がない。
仕事、何か失敗しちゃったのかな？
櫻井課長が助っ人にいったくらいだから
大変だったのかな？
「ごめんね、二次会なのにお邪魔だよね。」
「いえ。そんなことより橘課長？体調あまり良くないのではないですか？」
顔を上げた橘課長は、顔色が悪かったし。
何より表情が無かった。
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2019年10月21日 20時
