最愛 2 (S.S) (ページ2)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:385,886 hit

50 ページ2

・

相葉くんは私の気持ちをわかってくれてる。

相葉くんが先輩方に断れないのもわかる。

どうしようかと考えながら
櫻井課長のデスクに行くと。

「はい、これ使って。」

と、携帯を渡された。

「電話番号、聞かれたんだろ？」

「どうしてわかったんですか？」

「Aは、わかってないってニノが言ってたけど、ほんとだったわ。」

「何をですか？二宮主任が？」

「ふふ。いや、Aは何も悪くないよ。」

「すみません、私、気がきかないみたいです。」

「いいんだ、それで。」

話が良くわからないまま、渡された携帯を見てた。

「あ、じゃあさっきの櫻井課長のも、こちらに入れておきますね！」

「あれはいいんだ。」

「えっ？でも業務はこちらの電話で...。」

「業務じゃない用でお願いします。」
「俺のも業務用じゃないんで。」

そう言って、片方口角あげて
ちょっと悪い顔して笑った。

やだ、もう。
震えるくらいカッコいい。

しかも。

プライベートの番号を知ってしまった。

＊