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席に戻ったら彼女が
「北村さんの好きそうなもの、注文しておきました。」
何とか早く切り上げる事を考えなきゃ。
「もうすぐお式ですね。ドキドキしてますか？」
「はい！ドレスも出来上がりましたし。後はお肌のコンディションを整えなくちゃです。」
「それ、すっごく大切ですよね。記念写真とか一生モノですから。」
そんな普通の会話で時間をやり過ごして行く。
「私、実は北村さんに相談したいことがあるんです。」
「私に？」
「はい。」
以前、一度しか会ったことがない彼女が私に？何を？
「実は…恥ずかしいんですけど。結婚が決まってるというのに、課長が…彼がまだキスもしてくれないんです…。」
「……。」
「私、魅力が無いんでしょうか？」
「……。」
「北村さん、課長にキスされてましたよね。私、知ってるんです。」
「それを責めるつもりは無いんです。ただ、こんなにあなたに似せてるのに、どうして彼は私には指一本触れてくれないの？どうしてあなたにキスするの？」
彼女はくちびるをぎゅっと噛み締めて、私の目を見たまま静かに涙を流した。
それは号泣されるよりも、ずっと怖くて。
『あなたに似せてるのに…。』
って？
背筋が凍るってこういう事なんだ。
涙を流しながら彼女が立ち上がって近づいてきて、私に抱きついた。
「こんなはずじゃなかったのに…。」
彼女がそう言った時、お腹に冷たいモノを感じた。
「課長があなたを好きな事なんて知ってた。でも彼と結婚するのは私で。そう決まれば彼も私を愛し始めてくれると思っていたのに。」
「せめて彼の好きな容姿にして。少しずつでも私を好きになっていってくれたら…こんな風にはならなかったのに。」
「お願い、北村さん。消えて…。」
彼女が私から離れて、お腹をみると真っ赤で…。
周りの悲鳴が遠くで聞こえたような気がしたけれど、私はそのまま意識を失っていった。
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ハルヒ(プロフ) - ゆうこさん» ゆうこさん。コメントありがとうございます。そう言って頂けてすごく嬉しいです(^^)ほかの作品も気に入って貰えたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年5月30日 13時) (
レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - はじめまして…ハルヒさんの作品を初めて読ませて頂きました。途中でドキドキもやっと笑…なシーンもありましたが…最後はハッピーエンドでホッとしました。これからも読ませて頂きます。よろしくお願いいたします。 (2020年5月30日 9時) (レス) id: 3b1910051b (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - smaplove(元嵐love)です。さん» 再読ありがとうございますm(_ _)mちよっとショッキングなシーンは書くかどうするか悩んだ事を思い出しました(笑) また色々読んでいただけるように頑張りますので、お付き合いいただければ嬉しいです(*^ω^*) (2019年11月5日 23時) (レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
smaplove(元嵐love)です。(プロフ) - また読みました。携帯を変えてから結構経ったけど今まで読んだことがあるお話を探しながら色々読んでいます。最後の展開は、感動しました。再会出来て良かったです。少し怖い所も読んだときは、ドキドキでした。 (2019年11月5日 22時) (レス) id: f43da4dd9f (このIDを非表示/違反報告)
ハルヒ(プロフ) - ともさん» ともさん、ありがとうー！何やってんだよ、ｻｸﾗｲｼｮｰって書きながら怒ってまして(笑) ほんとはもっとドロドロさせてからの結末に持っていきたかったのですが、才がそれを許さず(苦笑) ニノちゃん、スピンオフを書きたいとずっとあたためてます。いつかきっと(笑) (2019年5月21日 19時) (レス) id: 8aa51f6bc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルヒ
| 作成日時：2016年9月3日 22時
