294・同じ想いだから・・ ページ44
連絡取れたら
すぐ会えるよう
翔君の近所で待とう。
まだ薄暗い公園を歩いても
誰もいない……と思ったら
自転車が突然凄いスピードで
こっちに向かって来る！
A「……ウソ」
立ち尽くすあたしの目の前で
自転車を放り出し
息も出来ない程力強く抱きしめられる。
……泣いてるの？
……やっぱり知ってしまった？
翔君も同じ想い抱えて
会いに来てくれたのね……。
ゆっくりと光が園内を照らし始める中
ふたり抱き合って泣き続けた……。
何も話さなくてもわかる……。
同じ想いだから……。
ふたり手を繋ぎながらの散歩……
花火以来ね。
なんだか照れくさい……。
普通のカップルなら
当たり前の事が こんなに愛しい……。
ふと見上げると
やっぱり翔君も照れくさそう……。
翔「……何？」
ちょっぴりぶっきらぼうになってるのが
その証拠。
黙って首を振るあたし。
……真っ赤な目。
やっぱり翔君も眠れない夜を過ごした？
でも スッキリした顔してる。
翔「……お前も眠れなかった？」
頷くと 苦笑いして空を仰ぎ深呼吸。
あたしも同じように深呼吸する。
翔「早朝デートもありだね」
A「うん 気持ちいいね」
翔「けど深夜デートのが
……ラブラブできんじゃね？」
A「フフッ そうね」
翔「じゃ……今度 夜中に姫をさらいに
来よっかな」
A「来て来て……」
翔「……で あん中で〜
超ラブラブしよっか」
そう言いながらコンクリートの山を差し
早歩きで向かう。
翔「今でもいんじゃね？」
先に翔君が座り足を開いて間に座るよう
あたしの腕を引く。
後ろからキュッとされるのも
外だからか妙に照れくさい……。
翔「寝てもいいよ。
寝れなかったんだろ？……俺も」
頷いて瞑ると……
翔「あ その前にこっち向いて」
横向きに座り直し 首にキュッとして
チュッ……すると 嬉しげに照れ笑い。
……もう一度唇を優しく重ねる翔君。
少し覆い被さるように深く繋がろうと
するキスをくれる。
あたしも更にしっかり腕をからめ
深いキスに応える。
翔君の腕も更に背中を引き寄せる。
しばらく深いキスを夢中で交わし合う。
……唇が離れ 目を開くと
すっかり朝の光が溢れ
美しい緑が心を和ましてくれる。
翔君の肩に左耳を寄せ 目を瞑り
小鳥のさえずりを静かに聞きながら
眠りに落ちていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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りん(プロフ) - かおるんさん» いつもありがとうございます★私自身も早く甘いふたりを書きたかったです＊ (2014年1月14日 21時) (
レス) id: dad6bd0f93 (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - めちゃ嬉しいです。ふたりに戻れてよかった。更新楽しみにしてます。 (2014年1月12日 17時) (レス) id: eeafce828e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2013年10月24日 21時
