285・そばにいて…… ページ35
楽しんだ旅行も終盤。
相変わらずの眠り姫を残し
サービスエリアで休憩。
喫煙中の藤木さんを発見。
翔「＿で 俺 来年試験終わったら
留学したいんだ」
直「う〜ん。それはちょっと難しい
かもね」
翔「何で？」
A父「直〜行くよ……」
今朝から社長の視線 マジ痛い。
直「おじさん威嚇しない！」
A父「Hey！You〜Aに
手出したら……」
直「諦めて！出すに決まってるよ。
彼女なんだから」
にっこり笑う藤木さん……。
A父「Kill〜！」
鬼の形相の社長を
良子さんが笑って連れ去った。
そして藤木さんを睨むと
口笛吹いて歩き出した。
直「俺からよ〜く言っとくよ。
翔君は己の欲求で安易な行動したり
しないから安心してって」
翔「とか言って牽制して」
直「Aどんどん綺麗になってるし
きっと君には無防備だろう
から大変でしょ」
また絶対 楽しんでるよな……。
直「2年前 俺の抱っこまで
拒否された時はショックだったな。
翔君と約束したからって……。
笑えるくらい一途で健気でさ……。
最近気づいたよ。あいつホントは
ずっとずっと信じて
待ってたんだな」
……また俺の胸が疼き出す。
そして自分の愚かさを恨みたくなる。
直「大切にしてやって。
これからも色々大変なこと
たくさんあるだろうけど
逃げないで向き合って」
俺が Aを想う気持ちは
誰にも負けない自信ある。
ただ俺自身には もう自身持てない。
Aと元カノの２人傷つけたんだ。
俺も……俺は自業自得だからいい。
直「過去を悔やむより
輝く未来だけ見つめていこう。
その為にはもう嘘つかないで
自分に正直に生きればいい」
翔「……ありがとう。
俺の出来る限りで
Aを大切にしたい。
もう二度と傷つけたくない。
……何で俺 あいつを信じてやれ
なかったんだろう……」
涙目で ふと気付くと
Aが すぐそこに立っていた。
涙ぐんでじっと俺を見つめるその瞳は
限りなく優しくあたたかい。
そして ゆっくり首を振る A。
俺の全てを包み込んで
許してくれてると感じとれた。
A「そばにいて……
ただ それだけでいい」
心から そう願う気持ちが
痛いほどに伝わり
俺は必死に涙が零れないよう
歯を食い縛り頷く事しか出来ずにいた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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りん(プロフ) - かおるんさん» いつもありがとうございます★私自身も早く甘いふたりを書きたかったです＊ (2014年1月14日 21時) (
レス) id: dad6bd0f93 (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - めちゃ嬉しいです。ふたりに戻れてよかった。更新楽しみにしてます。 (2014年1月12日 17時) (レス) id: eeafce828e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん
| 作成日時：2013年10月24日 21時
