５×LIFE (ページ43)

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negai ページ43

潤side

突然、Aの抱き締める力が強くなった。

きっと・・・俺が変な心配させたからだろうな。

何か、悪い事したな・・・。

潤「A・・・」

A「・・・ん？」

潤「・・・・・ごめんな」

A「何で？」

不思議そうに問い掛けるA。

きっと・・・何で謝ったか、意味を理解してないんだろーな。

潤「変な心配・・・させちゃったかなぁって思って・・・」

A｢潤・・・そんな事、気にしてたの？」

潤「ぇ・・・まぁ」

俺がそう言った後、少々の沈黙が続き・・・。

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A「全然大丈夫だよ？あたし」

返ってきたのは、Aの明るい言葉だった。

A「潤こそ、そんな気遣いしないでよ！困った時はお互い様じゃん」

潤「ほんと・・・ごめん・・・」

A「もう！謝んないでって！ねぇ？」

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・・・本当に悪い事したよ。

俺が変な事ばっかするから、Aに心配かけて・・・。

本当、大したことねぇのにな。

ただ、自分の気持ちが分かんなくなっただけで・・・。

俺、どーしちゃったんだろ。

もう・・・自分でも分かんねぇや・・・。

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A「ねぇ・・・潤」

潤「何？」

A「あたしも・・・・・お願いしても良い？」

Aの・・・お願い？

俺は案ずることも無く、良いよと返事を返した。

A「あのね・・・・・」

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A「・・・思いっきり、笑ってよ」

潤「え・・・？」

意外なお願いに、俺は言葉が出なかった。

何でそんな事・・・？

A「潤さぁ・・・さっき作り笑いしてなかった？」

潤「えっ・・・」

やっぱさっきの笑顔、作り笑いぽかったんだ(汗)

そりゃあ、すぐ分かるわな(＿＿；)

A「だからさ！笑ってよ！ほらね？」

Aは俺の体を離すと、イィーーって声を出しながらいつもの笑顔。

この笑顔・・・昔っから変わってねぇよな。

そんな事思いながら、俺もAに合わせて笑った。

A「あ・・・笑った」

潤「笑うよ。人間だしな」

A「そーだよね♪」

A・・・すっげぇ元気貰えたよ。

自分の変な気持ちも、すっかり消えたっぽいわ。

Aのおかげだな。

潤「A」

A「ん？」

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潤「ありがと」