５×LIFE (ページ21)

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本当の目的ページ21

智side

翔「え・・・？」

不思議そうな表情をする翔くん。

智「今日のお礼だよ♪教えてくれてありがと☆」

雅紀「次回も頼みますよ！翔先生♪」

おいら達が渡したのは、ポッキーとミニサイズのペットボトルに入ってる
オレンジジュース。

どっちとも、さっき売店で買ったんだ(笑)

智「こんなんしかあげらんないけど・・・・・許してね？」

翔くんの表情を少し伺いながらも、おいらはそう問い掛ける。

翔「・・・おぅ！サンキュ♪」

満開な笑顔で翔くんは答える。

良かったぁ～・・・喜んでもらえて！

ほんのちょっと、おいらの中で安心感が芽生えた。

・・・それからというもの。

おいら達は世間話で盛り上がったんだ♪

特に、翔くんとAが此処に来る前の話が最高なのっ(笑)

翔「でコイツがさ、＜あたしの財産が・・・＞って言って大げさだったんだ」

和也「マジですか？それ(笑)」

潤「財産って何だよ・・・(笑)」

A「もぅ翔っ！！//////」

顔を真っ赤にして翔くんを否定するA。

本当・・・こういう所は乙女なのにね(笑)

雅紀「A、お金無いの？」

A「・・・うん」

千夏「そーならそうと言ってくれたら良かったのに！あたし、いつでも説得
　しにいくよ？Aのお母さんに」

A「そ、そんなの悪いよっ！」

翔「そーだよ千夏！甘やかしすぎたら、もっとダメ子になるって！」

A「なっ・・・！！あんたねぇ・・・」

Aの怒りも頂点越え？

そんな中、和が口を開いた。

和也「あの・・・お楽しみの所、申し訳ないんですけど・・・もう昼休み
　終わりますよ？」

そう。もう授業が始まる5分前だったんだ。

雅紀「本当だ！戻ろうぜっ」

そう言って皆が一斉に立ち上がる。

此処からが本番。

おいらが待ち望んでいた瞬間だ。

少し緊張はするけど・・・・・動かなきゃね？

智「A」

そう言うと、ゆっくりとAがおいらの方を振り返る。

胸の鼓動が高鳴る中。

ゆっくりとAの方へと足を運んだ。