５×LIFE (ページ17)

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どうしても勝てないあたしページ17

Aside

ようやく売店に到着。

・・・・・え？あの後、お礼言ったかって？？

言う訳ないじゃん！！

勝手に賭けとかしだして・・・・・

良いですよ！

そこまで言うならやってやろうじゃないですか！！

言っとくけど・・・・・・あたしが本気出したら、怖いんだからね！！！

翔「A？どーかした？」

A「っ・・・別に。選ぶんなら早く選んでよね！」

翔「はいはい・・・そんな事言わなくても選びますよ」

そう言うと翔は再び、パンを置いた棚の方に目を向けた

危ない・・・心の声が、口から出そうだった(汗)

だって、聞かれたらヤバいじゃん。

翔も本気出したら、若干怖いんだよ？ヘタレなくせに・・・・・

・・・・・って、あたし弱気になってる？(汗)

そんな事も多少思いながら、あたしも翔と同じくパンを選んだ。

A「ど～れにしよぉかなぁ～♪」

上機嫌に選んでいくあたし。

・・・・・・・・すると。

翔「じゃぁ・・・・・・俺このパンね」

そう言って、翔はあたしにパンを差し出す。

見るとそれはカレーパン。

でも・・・・・

A「えぇぇ！！？」

なんとまさかの‘プレミアム’シリーズのパン。

だから通常のパンよりも値段が高めで・・・・

A「ちょっと！こんな高いパンやめてよ！！あたしの持ち金、あんまり
　無いのに～(汗)」

翔「それぐらい買ってくれたって良いだろ？」

A「それぐらいって・・・・・・買うのはあたしよ！！」

翔は買わないくせに・・・・・・、実際にお金減るのはあたしなのに！！

違うのを選べ、と言ってあたしは翔を説得する。

・・・・でも、そんな簡単にはいかない。

翔「あーぁ・・・・・・それなら今度から勉強分かんなくても、俺知んねぇから」

A「なっ・・・・・」

本当、この人は恐ろしい(汗)

翔「それでも良いのかなぁ～？(妖笑)」

翔の意地悪な笑み。

何でたまに、こんなSになっちゃうのよ・・・(汗)

結局、あたしには言い返せる言葉が無く・・・・・・・・

A「っ・・・・・分かりました・・・」

翔「それで宜しい」

そう言って満足の笑みを浮かべる。

もぅー・・・・・

いつか翔に勝ってやる！！！

あたしの中で小さな夢が生まれた(笑)