42. バッドタイミング ＜S side＞ ページ42
「....やめろよ、そんな結婚」
「....は、はぁっ？！な...何言ってるのよ？！
人事だと思って簡単に言わないでよっ！
もうあと１か月切ってるんだよ？！」
「時間なんて関係ねぇだろっ？！
今のA見てたら。
俺はお前がこのまま結婚して。
幸せになれるなんて全然思えねぇよ」
「それは翔の勝手な思い込みでしょ？！
じゃ何？！
やめたら翔が幸せにしてくれるとでも
いうわけ？！」
不意打ちなAの問いかけに。
思わず言葉につまってしまう。
そんな俺を見てから。
Aはまるで自分に
言い聞かせるかのように
言葉を続けていく。
「できやしないくせに。
何にも知らないくせに
無責任なこと言わないでよ。
先輩は。翔にふられた時、
側にいてくれて。
ずっと支えてくれて。
本当に感謝してるの。
先輩が。私を、って望んでくれるなら。
私は答えていきたいと思ってる。」
その瞬間。ズキンと胸が痛む。
その事を口にされると。
もう何も言えなくなる。
でも...でもAのそんな顔も。
もう見てらんねぇよ...
「...ならっ！ 俺の前でそんな顔するなよ！
お前が幸せじゃねぇと。
俺、どうしていいかわからなくなる...」
「...翔には関係ないよ...」
「...関係なくないよ」
「え？」
「...俺は。お前のこと」
「(驚)どうした？！
２人ともそんなに声荒げて★」
その時。
俺の言葉をさえぎるように。
口を挟んできた高遠先輩。
不思議そうな顔で。
俺ら２人の顔を見比べている。
あ...戻ってきた.....いつから....？...
今なら。 本当の気持ち、
Aに言える気がしたのに。
...マジでタイミング悪りぃ......
でも....そういう星廻りってことなのか、
俺たち....
「....すみません、先輩。
俺、急に仕事入ったって連絡来て。
失礼しますっ。...久々に会えて。
よかったです....」
この一時間、一つも鳴りやしなかった携帯、
わざとらしくポケットから出して見せて。
テーブルの上にお金を置いて席を立つ俺。
しらじらしすぎるか....
「お、あ、残念だな。
気をつけて頑張れよ。じゃ。」
うつむいて。俺には目もくれないAに。
俺も何も声かけずに。目も合わせずに。
それだけ言ってクルリと２人に背中向けて。
俺は店を後にした。
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かこ(プロフ) - バンビオタさん» コメントありがとうございます（＞＜）翔くんラブの方にこう言っていただけるなんて本当に感激です（＞＜）これからもよろしくお願いします（^^) (2014年1月14日 14時) (
レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
バンビオタ - 映画見てるみたいでとってもロマンチックでした。私翔君大好きなんで、『なんか知らないうちに恋してた、これからどうなる?』って感じが楽しくて。どっぷりハマっちゃいました。これからも頑張って下さい！応援してます。 (2013年12月30日 1時) (レス) id: 73a55fb939 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 直美ちゃんさん» コメントありがとうございます♪そうなんです、リミットが迫る中、翔ちゃんは想いを伝えられるのか？!結婚は？！最後までどうぞ見守ってあげてください。 (2013年12月23日 20時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 杏さん» こちらにもさっそくありがとうございます。これは私が描いた初めての翔ちゃんロングです。かなりじれったいかと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください♪ (2013年12月23日 20時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
直美ちゃん - 初めまして！とにかくヤバいですねｗｗ主人公ちゃん2カ月後に結婚しちゃう（＞＜）！翔くんがんはれ！って感じですねｗ更新頑張ってください！！ (2013年12月22日 19時) (レス) id: 6b8895dc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2013年12月20日 15時
