35. 本当の出会い ＜S side＞ ページ35
「...ほんとヘタレ。思えば初めて出会った時から。
俺、なんか格好悪かったよなぁ★」
「え？」
「友紀がお前のこと呼んだのに。
俺、てっきりファンの子だと思って。
すげぇ不機嫌に振り向いてさ。覚えてる？」
「ふふ♪そういえばそうだったよね(笑)
....でも。私、翔に会ったの、
実はあれが初めてじゃないんだ」
「え....？」
驚いて。Aの顔見る俺にかまわずに。
棒を動かしながらAは話し続けた。
「入学式の後。会場前で迷子になってた子供がいたの。
その子は一人でただただ泣いているだけで。
で。助けようと思って一歩踏み出したら。
私より先にスーツ姿の男の人がさっと出てきて。
ふわぁっとその子を肩車したんだ。
＜お母さん見えるか？＞って。
あったかい優しい笑顔で。
話しかけながら周辺を一緒に探しまわって。
すぐにね、その子のお母さん見つかったんだけど。
＜よかったな。もうはぐれんなよ＞ってしゃがみこんで。
その子の頭、ポンポンとしてたその人の笑顔、
なぜだかすごく胸に残って。忘れられなかった。
翔のことは。受験の時から噂になってたけど。
私そういうの疎いし。全然興味なかったから
わからなかったんだけど。
知り合ってから気がついたんだ。
あれが翔だったってこと。」
....そうだ。そんなことあった。
でも誰かに、Aに見られていたなんて。
今、初めて知った....
それからAは。
まだびっくりして目丸くしている俺の顔、
まっすぐに見つめながらつぶやいた。
「....あの頃から。私は翔にホレてたんだよね、きっと」
「え....？！」
俺の声に。ハッとして。
あわてて顔赤くして
すぐさま言いなおしたA。
「あ、ヤ、ヤダな★昔の話っ.....あの頃の。ね....？」
「あ、あぁ.....」
びっくりした.....一瞬期待してしまったじゃん......
もう俺の顔は見ずに。
波に消えていく線を書きたし続けながら。
Aはまた口を開いた。
「....過去の話ついでに(笑)。今だから言うけど。
あの時私、翔に追いかけてきてほしかったんだ」
「え？」
「高遠先輩と付き合うのやめろって。
高橋くんの時みたいに。
バカだよねー★ ”友達にしか見られない”って振られたのに(苦笑)
私もまだ青かった、ってことだよね(苦笑)」
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かこ(プロフ) - バンビオタさん» コメントありがとうございます（＞＜）翔くんラブの方にこう言っていただけるなんて本当に感激です（＞＜）これからもよろしくお願いします（^^) (2014年1月14日 14時) (
レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
バンビオタ - 映画見てるみたいでとってもロマンチックでした。私翔君大好きなんで、『なんか知らないうちに恋してた、これからどうなる?』って感じが楽しくて。どっぷりハマっちゃいました。これからも頑張って下さい！応援してます。 (2013年12月30日 1時) (レス) id: 73a55fb939 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 直美ちゃんさん» コメントありがとうございます♪そうなんです、リミットが迫る中、翔ちゃんは想いを伝えられるのか？!結婚は？！最後までどうぞ見守ってあげてください。 (2013年12月23日 20時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
かこ(プロフ) - 杏さん» こちらにもさっそくありがとうございます。これは私が描いた初めての翔ちゃんロングです。かなりじれったいかと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください♪ (2013年12月23日 20時) (レス) id: b9db3344e7 (このIDを非表示/違反報告)
直美ちゃん - 初めまして！とにかくヤバいですねｗｗ主人公ちゃん2カ月後に結婚しちゃう（＞＜）！翔くんがんはれ！って感じですねｗ更新頑張ってください！！ (2013年12月22日 19時) (レス) id: 6b8895dc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かこ
| 作成日時：2013年12月20日 15時
