会社の掟 ページ9
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子供みたいに、今日が楽しみで寝れなかった…
オレ、こんなんでやってけるかな…
Aは何時くらいに出てるんだろ？
準備をしながら、
Aの部屋とオレの部屋を隔ててる
壁に耳を当ててみる。
…変態か。
やめよう、やめよう。
早めに家を出て、会社に着いた。
まだAは来てないんだ。
なんか…視線を感じる。
誰かに見られてる。
ゆっくりと、そっちを見てみると…
「あ、松本さん！！
今週、歓迎会やろうって話してるんですけど、
いらっしゃれますか？」
『あぁ、時期外れだし、いいのに。』
「えぇ〜？しましょうよ〜！！」
『ありがとう。じゃ、任せるよ。』
「やった！！わかりました〜
決まったらメールしますね♡」
すげぇ眼力…
カワイイの…かな…？
事務の子たちをまとめてる子っぽい。
もらった名簿を見る…
田中…さん？
ふぅ〜ん。
Aのがよっぽどカワイイ…
あ、A来た！！
ニノと一緒に来たの…？
え…ニノのことはわかるの？
ニノのことは覚えてるの？
待って、なんで…
あれ…
やっぱり、他の女子社員とは挨拶しない？
いや、違うな…
小さな声で「おはようございます」って言った
Aに誰も返事しないんだ。
どういうこと？
なのに、そこに関してニノは助けてあげないんだ。
ニノらしい…笑
逆に目立っちゃうってわかってるからだろう。
てことは、オレが差をつけるんならココか…
『朝倉さん、おはよう。』
「松本さん…」
『ん？』
「あ、いえ…
ホントに同じ会社だったんですね…」
『…新鮮？』
「…というより、なんか…
不思議です…笑」
『そうだね。不思議、だ。』
二人で話してると、あからさまに向けられる視線。
それに気付いたAが
「今日もがんばります」
とだけ言って、席に着いた。
うーわーーー…
嫌だねぇ…
どこに行ってもあるんだな、こういうの。
それより、ニノとも話したい。
あいつがちょいちょい連絡くれてたのは、
オレを遠ざけるためだったのか？
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作者名：2530 | 作成日時：2016年9月25日 14時
