オンナノコ ページ8
一緒に食器とか洗ってると、
あの頃に戻ったみたいで…幸せだな、
なんて、思ってしまった…
『ごちそうさまでした。
オウチゴハンも楽しいね。
また来てもいい？』
「こんなんで良ければ…
楽しかったです。
いつでも来てください。」
『ありがとう。
また明日ね〜』
パタン、とドアが閉まる…
はぁ…ツライ…
これは、ツライ…
そばになんて来なきゃ良かったかな…
現実を突き付けられただけだ。
でも、一緒にいる時間が出来たんだから、
これからまた新たに関係を築いて行けばいい。
前のオレをすっかり忘れてても、
これからのオレを覚えていってくれればいい。
ん？
なんか、変な音したけど…笑
転んだのかな？
てか、意外と音が響くもんなんだ。
この壁の向こうに、Aがいるんだ…
オンナノコっていう部屋だった。
可愛くていい匂いが…
…やめよう。
悶々としてくる。
早く風呂に入って寝よう。
仕事にも早く慣れないと。
…明日から、出勤してもAがいるんだ。
お昼とか一緒に出れたりして…
…やめよう！！
オレ、こんなんで大丈夫かな…
強めの酒でも飲んで寝よう…
「モウスグオフロガワキマス」
『お、そうだね、お風呂入りま〜す。』
って、お風呂に入っても、
結局考えるのはAのことで。
なんか…
オレに出来ることはあるかな。
職場での様子とかも知らないけど、
今日の帰りの感じだと
仲のいい同僚とかもいないような気がした。
まぁ、1日遠目に見てただけじゃわかんないけどね。
明日、楽しみだな…
仕事に行くのが楽しみだなんて、
いつぶりだろう。
動機が不純だけどな…
・
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作者名：2530 | 作成日時：2016年9月25日 14時
