夜の果て(all J side) (ページ6)

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お隣さんページ6

『オレもそれ、食いたいなぁ～』

キョトンとして見てるけど、

ちょっと強引過ぎたか…

オレんちに来てっていうなら大丈夫かな？

けど、そしたら、タコライスが…

いろいろ考えたけど

Aが拒否らないのをいい事に、

そのままマンションまで歩き出した。

何も言わずに隣を付いてくる。

……やっぱり…

『…あの、』

「あの！！
　一回、ウチを整えてからでいいですか？」

『え？』

「…それに、着替えたいし…」

『いいよ、全然いい！！
　オレも着替えて行くよ。』

ホッとした表情を見せるA。

やったーーー♫

家に上げてもらえるんだ！！

Aの料理が食べれるんだ！！

浮かれながら、

(多分、ホントに浮いてたと思うけど)

エレベーターに乗る。

着いたのに、降りようとしない…

『着いたよ？』

「あ、スミマセン。ありがとうございます。」

ココに来て、警戒されたか？！

もう考える暇を与えるのをやめよう。

『着替えたら行くね～』

「はい、わかりました。」

『じゃ、後で』

普通の顔して家に入った。

あぁーーー疲れた…

警戒されないってこんなに難しいことだったのか。

あんまり待たせたら悪いから、早くしよ。

けど、シャワー浴びたいな…

手ぶらで行くのも違うよな。

とりあえず、今日食べようかと思ってた

チーズをフライにして。

コレ、Aが好きだったんだよね。

覚えててくれるかな…

よしっ、サクサクにあがった～

頭からシャワーをして、ワシャワシャ拭いて、

なんとなく身だしなみを整えて

冷蔵庫からビールを取り出して

『行ってきま～す…』

独り言を言いながら、家を出た。

ピーンポーン

「はぁ～い！！」

中から出て来たAが、オレを見て

「松本さん…ですよね？」

とか言ってくる。

『…どっからどう見てもそうでしょ。笑』

てか、A…なんだその部屋着は…

すげぇカワイイじゃねぇか！！！

『朝倉さん、カワイイ部屋着だね。』

「は？」

『あぁ、ごめん。なんでもない。』

やべ、また勝手に口が…

まだ何も出来てないって言うから、

『手伝う』って言うと

「松本さん、料理されるんですか？」

って…

一緒に作ったじゃん。

そんなことも忘れたか。

『…しますよ。』

少し笑って答えたら

なんだか少し考えこむような顔をしてた。

困らせたい訳じゃないんだけど。

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