夜の果て(all J side) (ページ27)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:24,444 hit

気になることページ27

「え？え？」

って戸惑ってたけど、
オレは何も気にしてないように振る舞ってたら
なんだか落ち着いたみたい。

「旅行も兼ねて近くの旅館に
　泊まってしまおうかと思ってたんです。
　でも全然日帰りもがんばれば出来るので…」

…今度は意識しなさ過ぎじゃない？
相変わらず振り幅デカイんだな～笑

『別に泊まりでいいよ？』

「あ、はい、わかりました。」

わかっちゃった！！！
わかりました、だって！！！

ココはオレが泊まるとこを決めないと…
せっかくのチャンスを、無駄には出来ない。

どうせAにとらせたら
当たり前だけど2部屋とるだろ？

そこで、オレが知らんぷりして
1部屋しかとらなければいいんだ。

もし…当日すんごい拒否られたら
もう1部屋増やせばいいだけだし。

『オレが宿はとるよ』

って言って、スマホを取り出す。

すると、急に…

「松本さん、そんなにジェントルマンなのに…
　彼女いないなんてビックリです。
　それとも、ニノみたく遊んでるんですか？」

なんて聞いてきた。

てか、ニノ、遊んでるの？！
おかしくない？！

さっき告白されて、
今までも恐ろしく大事にしてくれた人のこと
そんな風に思ってるなんて！！
なんか、ニノが不憫になって

『アイツ、いつもふざけてるみたいだけど、
　ホントはちゃんとしてるって
　Aが一番知ってるんじゃないの？』

って擁護するように言ったら

「……終わると連絡くれます…」

ボソッと言うから、
何言ってるのかわからなくて聞いてみたら。

どうやら、イチャイチャし終わったら
Aに連絡してると思ってるらしい…

『えぇ？？そんなこと思ってたの？！
　ニノに同情するわ…
　で？終わってからなんてバカなこと、
　なんでそんな風に思ったの？』

「…時間的に？」

なんでAがニノの終わる時間知ってるの…

やっぱり二人は…ただならぬ関係なのでは…

『いちいち腹立つな…』

小さく本音が漏れた。

それを見たA。
オレの顔色を伺うように聞いてきた。

「ごめんなさい…
　何かまたあたし、マズイこと言いましたか…」

『ん～…
　オレ自身の問題だから、気にしないで。』

とだけ言って、少し考え込んでて…
ふと見ると、涙目のA。

ビックリして慌てて

『気にしないでってば。
　はぁ…ゴメン…
　オレが何も言わないから嫌な気持ちにさせた？』

と言うと…

『違います！！
　あの…聞いてもいいですか…？』

何だろう？