夜の果て(all J side) (ページ25)

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スマホページ25

えぇーーー？！
また泣かせちゃった？！

『え、なんで…なんで泣いた？！
　ゴメン、オレまた何か…』

「全然！！違います！！大丈夫！！
　あ、それより、何かご用でしたか？」

…話逸らされたな。

泣いた理由、わかってるけど
言いたくないのかな…

それとも、オレには言えないのかな…

『ニノ帰ったから、朝のこと謝りたくて来ただけ』

「そんなの、LINEとかで良かったのに…
　ご丁寧にいらしてくださって
　ありがとうございます。」

『ん、ところがそのLINEを知らないんだよね。
　LINEどころか電話番号も知らない。』

「あ！言われてみればそうですね！！
　じゃあ、今スマホ持って…」

って部屋の中にスマホを取りに行こうとするから

勇気を出して

『上がっても…いい…？？』

って聞いてみた。

「気がきかなくてゴメンナサイ！！
　どうぞ、あの、散らかってますが…」

『ふふ…笑
　お邪魔しまーす！！』

良かった～
嫌われてる訳じゃないんだよね？

多分。。

「あれ？スマホ、スマホ…
　どこやったのかな…いつもココに置いてるのに」

『鳴らそっか？』

「鳴らせばいいのか！！
　じゃあ、ニノに連絡していただいて…」

おい…どんだけニノがいなきゃダメなんだよ。

『…バーカ。
　番号教えてくれたら、オレが鳴らすし…』

「はっ、そうか、そうですよね！！
　番号は言いますよ？」

相変わらず天然なトコは健在なんだな…笑

『どっかで鳴ってる？』

「聞こえないですね…
　そんなに広くないのに。
　音が響きにくい…ベッドの上かな？！」

とか言って、無防備に寝室に入ってく。

いや、全然いいのよ。
いいんだけど、付いてけないじゃん。

仕方なく出て来るまで、リビングで待ってると

「松本さん、ホントに紳士ですよね～
　ニノなら絶対に付いて来ますよ。
　女の人の寝室だろうが、気にせず。」

って、楽しそうに笑った。

なるほど。

ニノはもう何回もこの部屋に来てるってことね。

そんで無防備なAの寝室に入った…と。

冷静に考えて、

アイツ相当な理性の持ち主だな…

で？
スマホは寝室になかったのね？

『A？
　留守電になっちゃったから1回切るよ？』

「はい～、ホントにどこだろう？」

バタバタと探し回ってたAが

「あ、あった！！ありました！！！
　あ～良かった！！
　ありがとうございます～」

って、トイレから出てきた…

おいおいおい…

キュートじゃねぇか！！