決心 ページ24
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決心したはずなのに、
なかなか家から出れずにウロウロ…
オレ、こんなんじゃないんだけどな…
そもそもAは、どうして泣いたんだろう。
オレの言ったことがその通りだったから…？
ニノと付き合うの？って聞いたら
急に涙をポロポロ零した。
クソッ…
わっかんねぇなぁ！！
昔なら、
どうして泣くの？
って直接聞けば済んだことなのに。
今のオレがAにそんなん言ったら
なんだか責めてるみたいに聞こえてしまうだろう。
泣かせたくなんてないんだよ。
ずっと笑ってて欲しいんだ。
けど…
ワガママだってわかってるけど…
オレのそばで、笑ってて欲しいんだよ。
『はぁーーーーー…
がんばれ、オレ…』
呟いて、家から出て、数歩。
Aの家のインターホンの前で、深呼吸。
意を決して！！！
いざっ！！！
ピーンポーン
やべっ、緊張してきた…
…あれ？
『A？
出かけちゃった？』
無音で光ってるインターホンに声をかける。
…いないか。。
いや、もう一回鳴らしてみよう。
ピーンポーン
これで出てくれなかったら、
大人しく帰ろう。
うん…
いないみたい…
もしくは…居留守…か…
項垂れて帰ろうとすると
ガチャ
って玄関が開いた。
『あ、いたんだ。良かった…』
「すぐに出れなくて、ゴメンナサイ。」
オレより緊張した面持ちのAを見たら
なんだか本当に申し訳ない気持ちになった。
『朝は嫌なこと言って、ゴメン…
ニノに怒られたよ』
素直に言葉が出てきて
いつの間にか緊張も解けてた。
「あたしこそ、ゴメンナサイ…」
って無理して笑うから
『無理して笑ってるの見てるのがツライよ…？』
って言ったら…
またポロポロと涙を零した。
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作者名：2530 | 作成日時：2016年9月25日 14時
