好き… ページ19
「ごちそうさま！！
松本さん、美味しかったです。
こんなに出来たら、彼女いらずですね〜」
「潤くんはいい嫁になるよ。」
…もう、言い返す気力もない。
『美味しかったんなら、良かった…
あ、オレが片付けるから、ゆっくりしてて。』
「そんな！！片付けくらいさせてください！！」
『じゃあ、シンクまで運んでもらえる？
それで十分だよ。』
どうにかAを遠ざけて
シンクに向かって大きなため息を吐く。
でも、こんなに忘れれてて、
何の記憶もないってことは。
どうにかして、
これから新たに…
オレのことを好きになってもらえばいいんだ！！
…そんな簡単にポジティブにはなれないな。
けど、残念ながら、
メンタル抉られても、好きだって思うんだよ…
片付け終わって、部屋に戻ると
何やら話し込む二人…
邪魔か…？
少し耳を澄ますと…
「お前のこと、好きじゃなきゃ
こんな想いしてまでそばにいないよ。」
えぇえーーーーー？？！！！
何、人んちで告白してんの？！
あんな甘いニノ初めて見たし！！！
つい、変な声が出た…
「おかえり。
なんか…今、Aに聞かれたからさ、
好きって言ったトコ。」
『ニノってAのこと好きだったの？』
「こんなに全身全霊で表現してるのに。」
『わかりにくいわ！！！』
いや、好きだろうとは思ってたけど
オレのこと、応援してくれてるっぽかったし。
「潤くんには言えないよ。
って、言っちゃったけど…笑」
オレには言えない…って…
それは、オレの気持ちを知ってるからってこと…？
でも、確実に優位なのはニノだぞ。
なんなら、Aもその気なのでは…
オレはオレでパニックだけど、
Aはオレ以上にパニックみたいで…
戸惑いを隠せない表情のまま
フリーズしてる…
けど…
戸惑ってるってことは、
ニノと同じ気持ちではないっていうこと？
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作者名：2530 | 作成日時：2016年9月25日 14時
