まさか… ページ17
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…なんか、疲れた。
今までのAだと思うからいけないのか。
そうだ！！
双子とかで、別人だと思って接しないと。
あんなに…好きだったのに。
好きだったのは、オレだけだったのか？
だって…
好きな人のこと、忘れる…？？
もしかしたら、心の底ではニノのことが…
チラッと隣を見ると、
スマホで何かしてる。
『…風呂、入れるよ？』
「ん？あぁ、ありがとう…
急に泊まるとか言ってごめんね。」
『…ホントに…笑
Aのこと、心配？』
オレが聞くと、当たり前のことを…みたいな顔して
「そりゃあね…倒れるほどの頭痛だよ？
一人でいるから、心配だよ…
誰か付いててあげられればいいけど。。
それはオレの役目じゃないのかな…」
『でもホント、あれは心配だよね。
ずっとなの？』
「多分ね…
あんまり言わないからさ、
こっちが気付いてあげないとね。」
『あのさ…
いいや…
先、風呂入って。
ちゃんと布団出しとく。』
「潤くんとなら同じベッドでもいいよ？」
『バカじゃねぇの…笑
狭いわ！！！』
「そうかなぁ…？
オレ結構、華奢だよ？笑」
『早く入れよ！！
服も置いてあるから！！』
「じゃあ…寝ないで待っててね♡」
ウインクしていなくなった…
なんだ、あれ…疲れる…
あぁいう空気を一変させて、笑わせてくれる所が
Aの頭痛を楽にしてるのかな。
だとしたら、オレには無理だわ。
でもさ…
無理だってわかってても
10年、諦められなかったんだ。
オレだって、若かったし、
今でも若いけど！！！
それなりにモテた。
多分、Aと会えなかった間も
しようと思えば結婚だって出来ただろう。
彼女だって出来たと思う。
でも…なんか、その度に、勝手に、
Aはどこかでオレのことを
待っててくれてるんじゃないか…
とか、
オレのことを探してるんじゃないか…
とか、
思ってたんだよね…
違ったみたいだな。
オレだけが、女々しくAのことを
待ってたんだな。
Aはもう…
ニノのことが…
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作者名：2530 | 作成日時：2016年9月25日 14時
