幼馴染の君へ

ｰ3 ページ34

仲直りの後の少し気恥しいような空間は

立ち話してないで、せっかくなら上がっていって

と、猛くんのお母さんの言葉によって

ぱちんと消えた

昨日、簡単に男を部屋にあげるなと怒られたばかりで

男の子の部屋に上がるのはどうなのだろうか

そう思っていると

うるせぇな、ほっとけよ

猛くんがお母さんに反抗する

ちょっと待ってろ、そう言った猛くんは1分ほどして

お財布を持って出てきた

猛「サ店でも行くか」

ちょっとぶっきらぼうだけれど

誘ってくれたことがなんだかとっても嬉しくて

『うん！』

大きく頷いた私をフッと笑って

猛くんはサ店へ歩き出した

あの頃の思い出や、引っ越してからの8年間のことを
話していたら

いつの間にかもうサ店の前だった









なぜ忘れていたのだろう

三橋くんや伊藤くんがサ店に行くと言っていたこと

ダメだって、猛くんｰ1→←-2

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