*。近くて遠い君【 Sho , Hi 】 (ページ2)

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階段を降りてリビングに行くと紫耀のママさんが忙しそうに

「 Aちゃん ! いつも紫耀のこと起こしてくれてありがとな ! すごく助かってんねんで、」

って朝食を作りながら言う。

『いえいえ、気にせんといてください、私も紫耀を起こさなアカンって気持ちで早起きできますし ! 』

「ほんまにありがとな、あの子ったらAちゃんが起こすと機嫌よお起きるくせに、私が起こすと何回起こしてもなかなか起きないんやで、」

そうなんですか、なんて頷きながら紫耀のママさんの話を聞く。

確かに、紫耀の親友の柊真くんが前に、

”合宿で紫耀のこと起こしたら寝起きめっちゃ悪くて水ぶっかけられた”

って怒ってたような気がする、 (笑)

それほど寝起きが悪いのに私が起こすと機嫌よく起きるのはなんでなんだろうか、

そんな話を紫耀のママさんとしていると紫耀が準備を終えたみたいで2階から降りてきた。

「 A～、髪の毛整えてや～。」

はいはい、なんて言って紫耀が持ってきたドライヤーとくしとワックスを機敏に使いこなし紫耀の髪を整える。

これが私の毎朝の習慣。