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｢ねえすごいじゃん！！｣
｢ほんとすごかった！｣
そんな声に囲まれているのは翔平。
宣言通り、あいつはぶっちぎりで1位をとってきた。
そしてそんな光景を見ながら俺の横で不貞腐れているのは樹。
だんだん俺にも心を開くようになってきて、今では考えていることも表情から分かるようになってきた。
海｢いいの？行かなくて笑｣
「向こうから来るまで待つ」
本当は今すぐにでも連れ出したいんだろうけど、きっと翔平の友達関係を勝手に崩したくないから自分の欲望を押し付けないんだろう。
海｢いいやつだな樹って｣
「なにそれ笑」
あはは、と笑っているとちっちゃいやつが1匹、こっちを見てる。
海｢翔平もなかなか可愛いやつだな｣
思わずそういうと、樹がピクリと反応した。
海｢あ、違うちがう、そういう意味じゃないから安心して｣
「ふは、よかった」
慌てて訂正すれば、ホッとしたように笑う樹。
……やべー、
〜
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作成日時：2021年1月24日 11時
