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-Yuka side
…A、大丈夫かな。
ぐでんぐでんになっていたAを思い出す。
…お酒飲んだって、未成年なのに。
と、副部長の井上さんに声を掛けられた。
井上「由香ちゃん、家どこ？
1人じゃ危ないし、俺送るよ。」
由香「あ、大丈夫です。1人で帰れるので。」
井上「そんなこと言わないでさぁ。」
由香「だから…っ。」
掴まれた腕を振りほどこうとしたとき、井上さんの腕を誰かが掴んだ。
え…。
？「嫌がってるじゃないですか。」
井上「んだよ、お前。」
？「ただの通行人ですけど。」
あのときより低くなった声。
高くなった身長。
広くなった肩幅。
…だけど、間違えるはずがない。
由香「…阿多、先輩…？」
井上、龍太郎「「え？」」
龍太郎「…竹本さん？」
こくこくと頷く。
彼は阿多龍太郎先輩。
私の中学の先輩で、私の片想いの相手だった。
先輩が井上さんに向き直る。
龍太郎「彼女、俺の知人なので。
彼女は俺が送ります。」
井上「そ…そっか。
じゃあ、由香ちゃんおやすみ。」
由香「…おやすみなさい。」
井上さんが立ち去って、阿多先輩が私の方を向いた。
龍太郎「…久し振り。」
由香「お久し振りです。
…私のこと、覚えててくれてたんですね。」
龍太郎「いやだってあのときからめちゃくちゃ可愛いって思って…、」
由香「え？」
驚いて顔を上げる。
龍太郎「ごめん、今の忘れて！」
由香「嫌です！」
先輩の言葉に、私は咄嗟に叫んでいた。
龍太郎「…え？」
由香「私、ずっと阿多先輩のこと好きでした！
だから、絶対に忘れません！」
先輩の顔が赤くなる。
それを見て、私は我に返った。
私、何言ってんの？
由香「失礼します」
龍太郎「え、ちょ、竹本さん!?」
ダッシュでその場から逃げる。
先輩も後ろから追いかけて来たが、人通りが多いこともあって直ぐに見失ったようで。
私はそのまま走って家に帰った。
なんで…。
由香「なんで、会っちゃったんだろう…？」
彼に会いたかった。
会いたかったけど、会いたくなかった。
会ったらきっと、自分の気持ちを言ってしまいそうだったから。
そして実際、その通りになった。
由香「先輩…っ。」
私は1人、部屋の中で喜びと戸惑いがごちゃ混ぜになった涙を流した。
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直実(プロフ) - かほさん» ありがとうございます。最近更新できてなくて本当にすみません (2019年6月2日 6時) (
レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 展開すごく楽しみです(^^) (2019年5月29日 18時) (レス) id: eaeefd1f65 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Rayさん» ありがとうございます！壱馬くんと樹くんのお話、最近更新できなくてほんと申し訳ないです。 (2019年4月28日 7時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - ほんまです(*^▽^*)特に岩翔・壱馬・樹の三作が気に入ってます(〃ω〃) (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Rayさん» え、ほんまですか？めっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年3月28日 15時
