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-Shogo side
仕事が思ったより早く終わった俺は、Aの試合を見に行こうと思い立った。
会場はここからそんなに遠くない。
…まだやってたらええんやけど。
最後にAの試合を見たのは5年前。
俺がまだRAMPAGEになる前で、Aが中学2年生のときだ。
会場に着くと、ちょうど決勝戦をやっていた。
コートの中にAを見つける。
…決勝まで勝ち上がれたんや。
スコアはタイブレークの6-6。
片方が点を取るとすぐにもう片方が返し、試合は一進一退を繰り返していた。
A「っ！」
相手のボールに追いつけず、Aが苛立たしげに首を振る。
森川「宮谷、大丈夫だ。取り返すぞ。」
A「…はい。」
翔吾「…A、頑張れ。」
俺は知らず知らずのうちに呟いていた。
Aのバックハンドが鋭く相手コートに突き刺さる。
A「っし！」
Aがガッツポーズをする。
大丈夫や、Aなら大丈夫。
しかし、次のフォアはアウトになった。
Aが空を仰いで深呼吸をする。
そして、強い目で相手を睨み付けた。
もの凄い速さでのラリー。
…あんなんよぉ取れるわ。
相手が体勢を崩してチャンスボールがAへ飛ぶ。
Aが横に動こうとした瞬間、彼女の身体が斜めに傾いた。
翔吾「っ!?」
そのままコートに叩きつけられるA。
A「っ！」
森川「宮谷！」
審判「ゲームセット。」
審判の声が無慈悲に響いた。
森川「宮谷、立てるか？」
A「…っ、く…っ。」
Aが顔を歪めて右の足首を抑えている。
森川「宮谷!?」
由香「A！」
Aの友達の由香ちゃんが走り寄る。
由香「大丈夫？立てる？」
A「ん…。」
彼女の肩を借りながらAが立ち上がる。
俺はコートから出てきたAに駆け寄った。
翔吾「A！大丈夫なんか!?」
A「っ！なんで…。」
翔吾「仕事思ったよりはよ終わってん。」
答えてAの身体を抱き上げる。
翔吾「どこに連れて行ったらいいん？」
由香「ここを真っ直ぐ行って、右手の建物に医務室があるので、そこまでお願いします。」
翔吾「分かった。」
小さく頷いて、医務室まで運ぶ。
外で待っていると、しばらくしてAが出てきた。
翔吾「…どうやった？」
A「…病院行って、って。」
翔吾「じゃあ行こう。荷物は？」
A「あっち…。」
抱き上げるのは嫌がられたので、Aに肩を貸して歩く。
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直実(プロフ) - かほさん» ありがとうございます。最近更新できてなくて本当にすみません (2019年6月2日 6時) (
レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - 展開すごく楽しみです(^^) (2019年5月29日 18時) (レス) id: eaeefd1f65 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Rayさん» ありがとうございます！壱馬くんと樹くんのお話、最近更新できなくてほんと申し訳ないです。 (2019年4月28日 7時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - ほんまです(*^▽^*)特に岩翔・壱馬・樹の三作が気に入ってます(〃ω〃) (2019年4月21日 22時) (レス) id: 2992f2d670 (このIDを非表示/違反報告)
直実(プロフ) - Rayさん» え、ほんまですか？めっちゃ嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 30cb587ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：直実
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu
作成日時：2019年3月28日 15時
