４９° ページ21
母もバカだ。そんな男との思い出の品をとっておくくらい惚れてたなんて。
そして気づいた。
毎年、妹夫婦から送られる 花。
もし私になにかあったらと
生前、母に頼まれたんだと聞いた。
プリムローズの花言葉。
“青春のはじまりと悲しみ”
プリムラが寒いころに咲きだし、夏を待ちながらそれに逢わずに死んでしまう。
あぁ、俺に会うのを待ってたのに、逢わずに死んでしまった。
俺を産まずに男と一緒にいれば良かったとの後悔なのか
それとも違う意味だったのか……
その時混乱してた俺は、Aちゃんに言われたプリムラ・シネンシスの花言葉なんて、忘れてたんだ。
本当は、逢うのを楽しみにしてた母が、遺してくれた花なのに
俺のためにやってくれていたことを、酷く解釈して踏みにじったんだ。
大切なものは、必ず傷つくし傷をつけられる。
それなら、作らなきゃいい。
作らなきゃ、傷つくこともない。
だから俺は、大学では今までとは違うやり方で。
遺伝を持ってる父とは同じにはならない。
なんて思ってしまったんだ。
結局父と同じことをしている、なんてちゃんと分かってたのに。
自分が傷つくことが
これ以上失うことが、怖かったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 646人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハチミツ(プロフ) - あまねさん» わぁ〜あまねさんありがとうございます!! 嬉しいです〜！私も好きです(らぶ) (2021年3月24日 14時) (
レス) id: eb8036caf9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2021年3月23日 21時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハチミツ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hachilover01/
作成日時：2021年3月2日 0時
