Primrose (ページ14)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:103,742 hit

１３° ページ14

｢はぁ……。｣

あとは俺が用意するからって言ってくれて、重い足取りで部屋に戻ってきた。

“翔さん ──────── 。”

“だから、夜帰って来ないこと多いんだよ。”

ちょっとの違和感、気の所為なんかじゃなかったんだ。

プライベートに口出すなって…こういうことか

ちょっと、知りたくなかったなぁ。
後から知ってもショックなんだろうけど。

｢はぁ……ちょっと泣きそ｣

ベットに寝っ転がって天井を見上げる。

やっと、近づけたと思ってたんだけどなぁ

“翔さん、拒まないし、追わないから。”

“だから、夜帰って来ないこと多いんだよ。”

“意味、分かるよね？”

何も言えなかった私に部屋に戻るよう促したのは、きっと顔に出てたんだなぁ。

松本くんに、翔先輩のこと好きなのバレちゃったかも。

｢結構、ショックなんですけど｣

クッションに顔を埋めて
ツーンとなった鼻の奥。

諦めるもんか、ここまで来たんだ。

翔先輩の頭のレベルに合わせるために勉強した時の方が辛かった。うん、そうだ。

｢よし、｣