Cinderella Story (ページ2)

今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:8,995 hit

テニスシューズ × 浮所飛貴ページ2

この試合は、今から私が打つサーブに命運がかかっている

ゲームカウント2:2

カウント7:6

アドバンテージサーバー

ここで私が決めたら勝てる

ラケットを握る手が震える･･･

ごまかすようにボールを地面に打ち付けるとシューズが視界に映る

大好きな人が選んでくれた、大事なシューズ

テニスやったことない人ってテニスシューズの存在を知ってるのかな？

毎日部活で使ってると、走るしやっぱりボロボロになってくる

A｢シューズ変えようかな｣

飛貴｢俺も変えようかな･･･。あ、お互いのを選ばない？？俺はAの、Aは俺の！｣

と提案してきた飛貴は私の彼氏

A｢飛貴はオレンジなんて良くない？｣

私は白が基調で靴紐が黒でオレンジ色のラインが大きく光り目立つシューズを指さした

飛貴｢なんで？？｣

A｢いつも笑顔で元気で明るくて、周りを温めて癒すような存在だから･･･かな！｣

私は飛貴のそんなところが大好きだ

飛貴｢分かった、オレンジにする！俺初めてそんなこと言われたよ！笑｣

A｢え、本当？じゃあ私のも飛貴が選んで！｣

飛貴｢ん～･･･、水色かな｣

同じ種類でラインが水色のもの

俗に言う、色違い

A｢私の好きな色？笑｣

飛貴｢うん！それに空って水色じゃん？空は広くて澄んでて、Aの優しくて広い心と一緒！俺、Aの誰にでも思いやりを持って接する姿に惚れたから｣

A｢なんか照れるなぁ～笑｣

こうしてお揃いにしたシューズが視界に映るだけで飛貴が近くにいるみたいで緊張なんてスッと溶けていき

自然と手の震えは止まる

｢絶対入るよ！！頑張れ、A！！｣

あぁ、この一際目立つ少しハスキーな声は

笑みがこぼれる

大好きな人が応援してくれてる

勝つしかないじゃん

ボールをトスした時に見えた空は

私のシューズのラインと同じ、澄んだ水色だった

……………………………………………………

実は作者も中学時代はテニス部でした( ´-`).｡oO

私のテニスシューズは、ピンクでしたけど笑

水色とオレンジ

そう、気づいちゃった方いますか？？

あの2人のメンバーカラーですね笑