極道彼氏。

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良平「これからも顔合わせることあるだろうし、仲良くしてやって」





ーぽん





良平さんが私の頭に手を置いた瞬間





啓司「触ってんじゃねーよ」




どこからともなく現れた啓司さんに良平さんの手は振り払われた





良平「ホント、噂通りの溺愛っぷりだね笑笑」





「啓司さん、ただいま」




啓司「おう、おかえり」




そういって後ろからぎゅーっと抱きしめてくれる





溺愛…ってちょっとくすぐったい





啓司さんのちょっと重たいくらいの愛が好きな私は中々重症だと思う





「…あ、啓司さんタバコ吸ってたの？」





啓司「あぁ、一本だけな」





良平「あれ、禁煙してたんじゃないの？Aちゃんに怒られるぞ〜？」





啓司「いや、それが逆なんだよ。なんつーか、見えないとこで吸われるのが嫌らしい…」





良平「…笑 なにそれ、可愛いねホント」





啓司「死んでもやらねー」




この2人も、すごく仲良し





啓司さんの目尻のシワが、仲の良さを物語ってるって感じ





さっきの2人は、って思ったら直立不動





あれ？さっきまであんなにわーわーやってたのに笑





啓司「なに話してたんだ？」





私を後ろから抱きしめたまま覗き込んでくる





「片岡さんと田崎さんのやりとりがホント面白くて」





啓司「こいつらはいっつもそんな調子だろ笑



俺の前だけ良い顔しててもバレバレだっつーの」




良平「笑笑」



なるほど、啓司さんの前では良い子のフリしてたんだ！笑笑




2人ともいたずらがバレた子犬みたいにシュンとしてる笑




良平「じゃ、そろそろ俺ら帰るわ。さっきの件、よろしくな」




啓司「あぁ、サンキュな」




「お気をつけて」



直人さんの運転で3人は帰っていった




「ねえ、啓司さん。良平さんてなんでアキラって呼ばれてるんですか？」




啓司「あぁ…なんか地元の先輩にアキラっぽいって言われたのが始まりなんだけど、本人も意外と気に入ってるからアキラって呼んでる奴多いな」




「へぇ…」




啓司「でも、Aは良平のままでいい」




「どして？」




啓司「他の男と必要以上に仲良くする必要なくね？？けーじさんだけでいいだろ」




え、自分のことけーじさんて言った♡




「うん♡」




啓司「なんだよー馬鹿にしてんだろ」



ーちゅ




「ちょっと、ここ事務所！！」

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