→ ページ41
啓司「ここ、座って」
啓司さんに言われた場所は、組長さんの隣の隣
組長さんの隣には啓司さん、啓司さんの隣に私、私の隣は私たちより少し遅れて入ってきた長身の厳つい人
ってかここにいる全員厳ついし怖い
五十嵐「全員揃ったな、
今日は啓司の彼女も来てくれたし、仲良くしてやってくれ」
「「うっす」」
うわ、迫力すごい…
五十嵐「じゃ、乾杯!」
「「乾杯!!」」
良平「Aちゃん、だっけ?」
隣の人に声をかけられる
「はいっ…よろしくお願いします」
良平「ははっ、緊張しすぎ笑笑
俺、黒澤良平。よろしく」
「よろしくお願いします…」
啓司「良平は、俺の幼なじみで分家の黒澤会会長」
会長?!そんな偉い人より上座に座って私大丈夫?!
良平「大丈夫大丈夫!Aちゃんは本家若頭の彼女なんだから」
私の心を読んだかのような返事に呆気にとられていると…
五十嵐「おーいAちゃん!ちょっと一緒に飲もうよ」
啓司「行ってこい」
「は、はい!」
緊張しながら組長さんの隣に座る
「あの…お酌させていただいてもよろしいですか?」
五十嵐「してくれるの?嬉しい」
手の震えを抑えてなんとか組長さんのお猪口にお酒を注ぐ
五十嵐「くぁーっ!可愛い子に酌してもらうと酒が美味くなるなぁ」
彼氏の上司ってどう接するのが正解?っていうより、上司みたいな扱いでいいの?それとももっとお作法とか決まってる?
五十嵐「Aちゃんは出来た子だね」
「え、」
五十嵐「空気が読めるっていうか。初めて踏み込んだ世界で、思い込みだけで行動しないとことか、良いと思うよ」
さっきまで少しおちゃらけてたのに、穏やかにでも上に立つ者の顔で組長さんが言う
五十嵐「正直、こっちの世界はカタギの世界より上下関係に厳しい。だからまぁ上司と部下って言えなくもないけど、俺たちは家族でもある。信頼関係があって、血縁はなくても絆があんだよ」
「…それは、感じます。まだ皆さんとお話はしていないけど、ここにいる人たちの暖かさはそういう関係性なんだなぁと…」
五十嵐「ホントにいい子だね。会えてよかったよ」
それから日付を跨ぐ頃まで宴会は続いた
204人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KaYo(プロフ) - ユキさん» こんにちは!読んでいただきありがとうございます♪更新まちまちですが是非楽しんでいただけたら嬉しいです!! (2020年7月19日 16時) (レス) id: 9b12c777cc (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - こんにちはEXILETRIBEストーリー大好きです(///ω///)♪ (2020年7月19日 13時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:KaYo | 作成日時:2020年6月30日 14時